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誕生日で占うメンタルヘルス。冬生まれ、早生まれは自殺のリスクが高い!?

「占いと心理テストの違いは何でしょう?」

とある女性に聞いたことがある。

「占いは雑誌のいちばん最後に毎号載っているけど、心理テストは真ん中あたりの特集」
なんて答えがあった。



雑誌の後ろに掲載されているのは
「今月のかに座は金銭運はありませんが、思わぬ出会いがあるかもしれません」
といった占星術などが多い。

Can Your Birthday Predict Your Mental Health? | Psychology Today
「誕生日はあなたのメンタルヘルスを予想できる?」
という記事を読んだ。



多くの人にとって、占星術は、ちょっとした時間つぶしか、あるいは会話のきっかけといった存在だろう。
星占いで「別れた方がいい」と出たからといって、みながその通りにするわけじゃない。
もともと別れたかった人が、星占いを理由やきっかけにして、別れることはあるかもしれないですけど。

占星術が人の性格や行動とは関係ないということは、1985年にNatureに発表された研究でも明らかにされている()。占星術による予想も、偶然以上のものではない。

ところが近年、科学者は、生まれ月と健康が関連していることを発見した。何月に生まれたかということが、寿命の長さからどんな職につくかといったことまでに、影響を与えているかもしれないというのだ。

精神疾患と生まれ月

2012年にロンドンのクイーンメリー大学の研究グループが行った大規模な調査では、生まれ月と統合失調症、双極性障害、大うつ病の関連が研究された。

その結果分かったのは次のようなことだ。

冬生まれの赤ん坊は、統合失調症と双極性障害のリスクが高い。特に1月生まれが多いという。

一方で春生まれの赤ん坊は、うつ病のリスクが高い。5月生まれがピークとなる。

7月生まれは統合失調症の人が少なく、8月と9月生まれには双極性障害が少ない。11月生まれの人は、うつ病を体験する人が少ないという。

自殺との関連

National Alliance on Mental Illness (NAMI)によると、自殺を試みる人の9割には何らかの精神疾患の影響が見られるという。

だとしたら、自殺関連行動もまた生まれ月とリンクしているとしても驚くべきことではない。

1970年から2001年にかけての英国における27000件の自殺のデータを分析すると、4月、5月、6月生まれの人に自殺リスクが高かったのだという。秋生まれ、冬生まれと比較して、なんと17パーセントもリスクが高い。

日本ではどうなのかなと思って少し検索してみたら、次のような記事が見つかった。

早生まれの若者は自殺率高 阪大大学院などが研究|教育新聞
 研究によると、4月2日の前後に生まれた若者の自殺率を比較したところ、早生まれの若者の自殺率が遅生まれの若者に比べて、3割ほど高かった。早生まれの影響が、幼児期の月齢についてや就学時だけではなく、学齢期を超えて長期間にわたって続くことが、初めて明らかにされたものとして注目されている。
こちらは、学校制度の影響のようだ。「4月2日以降の7日間に生まれたグループと、4月1日以前の7日間に生まれたグループの自殺率は、1日以前の7日間のほうが、2日以降の7日間よりも、約30%高かった」のだそう。

なぜ?

なぜ生まれつきと精神疾患や自殺行動が結びつくのか、はっきりした答えは得られていないが、いくつかの仮説は提示されている。

ひとつは、生まれつきが生物時計(biological clock)に与える影響。

科学者たちの発見では、冬生まれのネズミは他の季節に生まれたネズミと比べて、夏の太陽光サイクルに適応できない傾向があるという。

生物時計の調整能力が、気分にも影響している可能性がある。

生物学的なリズムの変調が、冬生まれの人の精神疾患のリスク増加につながるのかもしれない。


別の可能性としては、ビタミンDが挙げられていた。

ビタミンDは、身体が日光を浴びることで生成される。その不足は、骨の脆弱性やくる病を引き起こす。また、近年、神経系にビタミンが果たしている役割も明らかになってきている。

ビタミンDが少ないと、脳の発達に影響があり、それが寒い冬や湿気の多い春(イギリスの春って梅雨みたいな感じなんですかね)の精神疾患の可能性を高めるのではないか、といったことのようだ。


紹介されていた研究(Neonatal Vitamin D Status and Risk of Schizophrenia)では、誕生時にビタミンDのレベルが少ないと、後に統合失調症を発症しやすいということが明らかにされている。

感染症もまた、原因のひとつかもしれない。

冬の間、母体はインフルエンザに感染しやすくなる。それが、胎児に影響を与えているのではないか? 


じゃあ、どうしたらええんですか。

と聞きたくなるのが人情というものでしょう。

記事はこう締めくくられている。
心配しないで―パニックになるのはまだ早いですよ。研究によって明らかになった影響は比較的小さいもので、決して人の運命を定めるようなものではありません。将来的には、感受性の高い申請時に、医師がビタミンDを投与したり、光両方を提供するようになるでしょう。母親は、感染症やアレルギーから身を守るための薬を受け取るでしょう。神経科学は大きく発展し続けているので、危険因子はもっと明らかにされ、その解決策も作られます。
そんなにうまくいくもんかな、と思わなくもないですが。

とりあえず、冬生まれの人はできるだけ太陽の光を浴びましょうか(風邪ひかないようにして)。


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