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子どもって驚くほど普通に幻覚を体験しているんだそうだ。



子ども時代の幻覚体験は、考えられているよりもかなり一般的な現象らしい。英国の調査では、3分の2の子どもがなんらかの「精神病様体験」を報告している。幻覚に限定しても、9歳~12歳の17%が体験があるのだという。

August_Natterer, Meine Augen zur Zeit der Erscheinungen

Childhood hallucinations are surprisingly common – but why?|theguardian

にそのあたりのことが書かれていた。



想像と幻覚の違い

それって本当に幻覚なの? 子どもがそう言ってるだけで、たんなる想像では? といった疑問もあるかもしれない。けれどもごっこ遊びなどの想像では、子どもたちは実際に何かを見たり聞いたりしているわけではない。幻覚ははっきりした知覚体験があり、また自由にコントロールすることができない。

大人になるにつれて幻覚を体験することが一般的ではなくなっていくのは、考えてみると不思議なことだ。より小さな子どものことを調べるのは難しいので、幼少期はさらに幻覚的な世界なのか、それとも子ども時代の中ごろが非現実的体験のピークなのかははっきりしない。ただ、思春期になると知覚は安定してくるということは確からしい。

治療が必要?

子どもが幻覚を体験しているなんてと不安がる必要はなさそうだ。多くの場合、数日か数週間で幻覚は消える。ストレスや睡眠不足などが子ども時代の幻覚体験のきっかけとなるが、それらが解消されると多くの子どもは安定を取り戻すという。

専門的なサポートを受けるかどうかの判断は、幻覚の頻度や苦痛、それによる障害などを考慮する必要があると。ポジティブな感情を伴っていて、子どもの友だち関係や家庭生活を邪魔しないものであれば、幻覚は良性であることが多いとのこと。

記事の後半には、てんかんや統合失調症で幻覚を体験する子どももいることや、想像上の友だち( imaginary friends)について触れられていた。

アンモナイトの記憶

自分の子ども時代をふりかえってみると、小学生くらいの頃に1人で山を歩いていて、どこかの泉のなかにたくさんのアンモナイトや古代魚が泳いでいるのを見たという記憶がある。別のときには、天気は良かったのに夜空一面にありえないくらいの雷が広がっているのを見たことがある。どれも後から思えば、夢か幻覚だったのかなと思うような体験だった。
雷(というか、そのときはUFOの大群だと思っていた)はちょっと怖かったけれど、アンモナイトは不思議だなあと見とれていたのだったと思う。

子どもの幻覚

子どもにおける非精神病性の幻覚体験Schizophrenia Frontier Vol.9 No.3, 7-10, 2008

では日本の研究が紹介されていた。

子どもの幻覚は, 正常範囲内と考えられるものから病的なレベルに至るものまで幅広く存在する. 通常の学校生活を送っている一般児童生徒のうち, 一度でも幻覚を経験したことのある子どもの割合は, 諸外国では5~33%と報告されている. 11, 12歳の小学生761名を対象としてわれわれが行った質問紙調査では, 幻覚体験があると答えた子どもたちは21.3%に及んだ. 特に, 複数の幻覚体験, 自己に関する内容の幻聴, 形が鮮明な幻視を訴えた子どもたちは, コントロール群と比較して, 不安, 解離の程度が重篤であった. 海外における先行研究では, 児童期の幻覚体験と成人における統合失調症あるいはその近縁の病態との連続性が示唆されていることから, 今後, このような子どもたちを注意深くフォローしていく必要があると考えられた. 
と、こちらは「フォロー」の必要性が主張されている。


解離性障害 ――「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)

OD>ファンタジーと現実 (認識と文化)

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意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること (ブルーバックス)




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