身近に感じた後に子供が(親を)叩くことがあるのはなぜですか?

Why Kids Sometimes Hit After They Feel Close

という記事。Peaceful Parent, Happy Kids: How To Stop Yelling and Start Connecting(穏やかな子育て、ハッピーな子ども:わめかないでつながるには)”という本を書いたローラ博士への質問コーナーらしい。
ローラ博士――息子と穏やかに暮らすためのアドバイスが欲しいんです。彼は4歳で、弟が生まれてからしょっちゅう怒っているように見えます。初めは機嫌よく笑ってるんです。でもその後、私を叩きはじめます。ふざけてるんじゃなくて、本当に私に怒っているみたいです。どうすればいいかわからなかったので、息子の手を取って「叩いちゃだめよ。あなた怒ってるんじゃない?」と言いました。そうしたら息子は泣き始めたんです。息子と心地よく過ごしていて、触れ合おうとしたときに、どうしてこんなことが起こるのでしょうか? ケイティ

なんだかよくある相談っぽい。親密になったかな、って感じたすぐ後に、子どもが乱暴にふるまうのはどうしてなんでしょう?


日本でも、
息子が叩きます。私はどう接したらいいのかアドバイスをください。
とか、
親を叩く子供にどう対応すればいいですか…?
なんて相談があるみたいだ。

さて、どうしてなんでしょう?

ローラ博士によると、暖かい関わりが感じられなければ、子供は嫉妬や怒りといった不快な感情をうまく表現できない。苦痛に満ちた感情によって、子供は大人との結びつきを失ってしまい、愛情を受け取ることができなくなる。

くっついたりくすぐったりして、子供が安心感とつながりを再び感じられるようになってはじめて、子供は怒りや嫉妬といったネガティブな感情を表現することができるようになる。だから、子供が泣いたり、暴言を吐いたからといって、親の関わり方が間違ってるというわけじゃない。それが意味しているのは、子供が愛情を受け取りたいということや、動揺を手放すための手助けを求めているということだ。

叩く子供の心理

ローラ博士の解説では、ケイティと息子には次のようなことが起こったのだろうと。
  1. ケイティの息子は、弟が生まれてから起こっているように見えた。内心では、悲しみや孤独や絶望的な不幸を感じていただろう。
  2. 彼はお母さんとくっついたりくすぐりっこをするのが大好きだ。
  3. 愛情のつながりをが再びできたことで、弟が生まれてから闘っていた動揺を示すことができるくらいに安全だと息子が感じられるように、ケイティは手助けしたのだ。不幸なことに、その示し方は母親を叩くということだったけれど。
  4. ケイティは穏やかに対処しており、息子を怒鳴ったり罰したりはしなかった。叩くのはやめさせたが、息子の怒りはちゃんと受け止めた。
  5. ケイティが理解したことで、息子は安心し、怒りの下にある悲しみや恐れに触れることができた。
  6. 彼は泣き、母親に深い痛みを示した。
精神分析家のウィルフレッド・ビオンの言うところの「コンテイン」という概念を連想した。赤ん坊が死の恐怖や迫害不安を感じたとき、激しい攻撃性というかたちで母親に投げ入れることがある。投げ入れられた攻撃性や不安を、母親が自分の中に「コンテイン」し、赤ん坊が受け入れやすい形に消化して返すことで、子どもの不安は弱められ、怖さや不安をちゃんと体験することが可能になる、といったくらいの意味合いだったと思う(いい加減)。


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