『田舎暮らしの相棒に! ヤギと暮らす』『三びきのやぎのがらがらどん』
「ヤギ飼いたちのライフスタイルから飼い方・利用法までヤギのすべてがわかる本」というサブタイトルがついている。
ヤギの魅力から、生態や病気、具体的な飼い方、ヤギと人間の歴史、ヤギ乳やヤギ肉の活用方法まで、幅広く紹介されていた。
21世紀現在、世界中で約8億頭超のヤギが飼育されているのだそうだ。多いような、意外と少ないような、そんな数ですね。
ちなみに世界で飼育されている牛の数が14億頭くらいらしい。
こうした数字と比べると、人間の数が70億人というのは、なんだか相当多い気がする。
ヤギの絵本も紹介されていた。
この中でいちばん好きなのは、『三びきのやぎのがらがらどん』。
大きさの違う3匹のヤギがいて、名前はどれも「がらがらどん」。草を食べてふとろうと、順番に山に行くのだけれど、途中で渡る橋の下には不気味な「トロル」が住んでいて、ヤギを食べようと待ちかまえている。
「ふとろう」と山にのぼることや、3匹とも同じ名前であることなどから、これはヤギの(そして絵本を読んでいる子どもたちの)成長をテーマにした絵本であるらしいことがわかる。
「橋を渡る」ということも、変化や成長などを象徴しているのだろう。
トロルは不気味で怖い存在だけれども、がらがらどんたちは怖がったりせずに平気で橋を渡っていく。擬音語と繰り返しの楽しさが絵本の魅力を増しているように感じる。
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