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プラセボ(偽薬)と気づいていても、鎮痛効果がある―「信じる者は救われる」か?

プラセボ、もしくはプラシーボとは、有効成分のない(つまり治療効果がない)薬のことだ。有効成分が入っていないにも関わらず、「薬を飲んだだけで安心」することはありますし、その心理的な作用で効果がでることも多い。「プラセボ効果」は、なかなかバカにならないのだ。




薬に限らず、病院に来るだけで安心して具合がよくなったり、実際に快方に向かうことだってある。


治験などでプラセボが使われる場合には、通常、それがプラセボであることは患者には分からないようになっている。また、二重盲検法を用いる場合には医師ですら、それがプラセボか治験薬であるかを知らされない。

「本当の薬だ」と思うからこそ、患者の自然治癒力が発動して回復するというわけだ。

ところが、嘘の薬と分かっててもプラセボで痛みが消えるということが分かってきた。

Placebo Can Ease Pain Even If Subject Knows It’s Bogus|PsycheCentral
「被験者が偽薬と知っていてもプラセボは痛みを消すことができる」

という記事では、この薬には医学的には効果がないと知っていてすら、痛みを消すことができるという新しい研究結果が紹介されている。

実験では、被験者にはまず4セッションにわたってプラセボが実際の薬であるとして渡される。その後、実はニセモノだったんですと明らかにされるのだが、その後も痛みを楽にする効果は続いたのだという。

一回のセッション後に真実を明らかにされた場合は、継続的なプラセボ効果は認められなかった。

プラセボによって実際に痛みが改善した経験が何回かあると、それが偽薬だと分かった後でも効果が続くということらしい。

「信じる者は救われる」ということだろうか。

写真の「プラセボプラス」という薬品は、実際にamazonで販売されているプラセボ薬だ。商品説明にはこんなふうに記されている。
『プラセプラス』はほのかな甘みのプラセボ粒です。
プラセボ(プラシーボ)はこれまで「偽薬(ぎやく)」と称され医療現場のみで使用されてきましたが、
本商品は様々な場面で誰でも気軽に使用できるよう開発された新しいタイプのプラセボです。
「偽薬」の名前が示す通り有効成分が含まれていないため、どなた様でも食品としてお気軽にご利用いただけます。
「食品」としての栄養価値なんてのもほとんどないと思うけど(砂糖のカロリーくらいか)、「服用者自身のカラダが本来持つ自然な力を巧みに利用」することで(ようするにプラセボ効果ですね)調子がよくなることが期待されている。

認知症の高齢者の「薬の飲み過ぎ・飲みたがり」に介護者が対応するための介護用偽薬として主に使われているらしい。「薬はもう飲んだでしょ!」「まだ飲んでない!」なんてことを言い合わなくても、「あらお薬? じゃあこれね」と安心して渡すことができるということのようだ。こんな使い方もあるんだな。

以前、キャバクラにはまっている友人が「嘘だと分かってても恋してる気分になってハッピーなんだ」とのたまっていたことがあるけど、こういうのは「プラセボの恋」というのでしょうか。

個人的には、薬なんて飲むとそれだけで病人みたいな気がしてきて具合が悪くなるのだけれど。こういうのは「ノセボ効果」と言います。


以前に読んだ、『パワフル・プラセボ 古代の祈祷師から現代の医師まで』という本が面白かった。


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