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狂気のヴィジュアルヒストリー


「狂気と意味:歴史のなかの狂気の描写」というタイトルで、狂気がいかに描かれてきたかが絵図とともにまとめられていた。

Madness and Meaning | the PARIS REVIEW

Nebuchadnezzar turned into an animal, 1410.
バビロニアの王ネブカドネザル2世は、その驕りのために神の不況を買い正気を失い王位を失い、牛のように草を食べるようになってしまったと『聖書』に記されている(ダニエル書)。
これは15世紀頃にドイツで描かれたネブカドネザルの絵(描き手不詳)。エルサレムを攻め落としてたくさんのユダヤ人を捕虜としてバビロンに連行したので、ユダヤ–キリスト教社会では悪名高い人物なのだろう。

Cutting_the_Stone_(Bosch)
これはヒエロニムス·ボッシュの絵。「狂人の治療:狂気の石の摘出」(The Cure of Folly: The Extraction of the Stone of Folly)とのタイトルがついている。

メスを持った医師が頭にかぶっているのは「ばか帽子(dunce’s cap)」を表しているそうで、患者の頭から狂気の原因なるものを取り出して治療しようとしていることが馬鹿げていると風刺されている、ということらしい。

その他、ベンジャミン・ラッシュ (アメリカの精神医学の父と呼ばれたで、独立宣言の署名者でもあった人)が作成したという精神安定椅子(tranquilizer chair)の絵だとか、ガルの骨相学を風刺したような絵だとか、シャルコーが撮影したヒステリー患者の写真などなど。

Franz Joseph Gall examining the head of a pretty young girl

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