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『フォーカシングとともに(1)体験過程との出会い』

ニール・フリードマン『フォーカシングとともに(1)体験過程との出会い』日笠摩子訳、コスモス・ライブラリー、2004

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読んだので以下メモ書き。

初期のフロイトは、精神分析のプロセスを知的な理解と捉えていた。抑圧された記憶を早期して、意識的に理解することで、症状が解消されると考えていたのだ。しかし、トラウマについてただ知的に理解するだけでは治療が進まないことに気がつき、治療における体験性に注目するようになったという。精神分析における治療の体験性とは、抵抗と転移である。『快感原則の彼岸』ではフロイトはこう書いている。
抑圧された材料を今現在の体験として繰り返さなくてはいけない。・・・患者は、自分の忘れた人生の一部を再体験しなくてはならない。(引用は『フォーカシングとともに』から)
フロイトは心理療法に体験性が重要であることに気がついていたが、それでもまだ認知的な側面を重視していたとフリードマンは言う。

その後、ランク、フェレンツィ、ライヒといったフロイトの後継者たちが、体験性をより重視した精神分析を実践しはじめた。また、フロム–ライヒマンやハリー・スタック・サリヴァンは治療者と患者が体験する対人関係そのものに治療的な力があることを強調した。

ロジャーズとジェンドリンが心理療法に関して行なった仕事は、次の3つの時期に分けられている。

第一期は、非指示的心理療法の時期。セラピストは、助言や自身の意見、感情の表現を避ける方がいいとされた。
第二期は、反射の時期。カウンセラーはクライエントの身になり、クライエントの感情に寄り添う。
ジェンドリンが登場し、第三期の体験的心理療法の時期になる。セラピストはもはや中立的な存在ではない。
今日ではクライエント中心のセラピストは『純粋性 genuiness』をセラピーの第一条件とし、セラピストの表現性と自発性がセラピーの主要用件となった(ジェンドリン)。
(セラピーでは)私は本物でなくてはならない。私が透明であり真実な人間であるとき、そしてそれがクライエントにも伝わるときにのみ、クライエントは自分の中の真実を発見することができる(ロジャーズ)。


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