ACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)とポジティブ心理学の出会い

9/13/2015

心理学 心理療法

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ポジティブ心理学とACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)は、心理学のなかの別の流れだが、共通点も多い。しかしこれまではあまり交流はなかった。
二つの船のキャプテンである、バーバラ「ポジティブ」フレドリクソンと、スティーブン「ACT」ヘイズが、ドイツのベルリンで初めて出会った、という記事。

When Negative Emotions are Positive | Positive Psychology News


ポジティブ心理学は「意味深い人生」を持つということを常に柱としてきたし、ACTでもまた意味と価値のある生活に向かうことは、大事なプロセスとされている。では、この二つの違いは?

「ポジティブ」心理学 vs「暗い」ACT?

ということで、2人の対話が紹介されている。

フレデリクソンさんは、ポジティブ心理学はポジティブな側面に焦点を当てるが、このようにポジティブな側面の強調はACTが主張することとは違っているのでは?と尋ねている。

ヘイズさん答えて曰く。ACTが『タイム』に初めて取り上げられたときの記事のタイトルは「幸福はノーマルではない」だったんだそう。「暗闇よこんにちは」なんてヘッドラインでの紹介もあったと。「私たちはそんなこと言ったことないんだけどね、もちろん」

ACTでも初めから、意味や目的、価値に基づいた行動を大切にしてきた。

ACTでは、感情をポジティブとかネガティブとラベリングすることは意識的に避けようとする。では、ACTではポジティブな感情はどう定義されるのか?

それは文脈によるとヘイズさん。たとえば「悲しみ」はネガティブなものか? もし母親が死んだら、悲しみこそが求めている感情ではないか、それはネガティブな感情などではないだろう。
悲しみを十分に生きて人生に位置づけるなら、それはあなたを価値に基づいた方向に導くのではないか、と述べられている。

「ネガティブな感情は、もしそれが文脈に結びついていれば有用です。けれど、文脈から切り離されてしまったら、それはネガティブなものとなります」とフレドリクソンさん。





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