『「怒り」のマネジメント術―できる人はイライラしない』(安藤俊介、朝日新書)
を読んだ。
「怒り」はアレルギーと似ているという。
同じ刺激や出来事でも、腹が立たない人もいれば、身もだえするほど怒ってしまう人もいる。
必要以上に怒ると、自分も苦しいし、人間関係にも影響して結局損してしまうことになる。
アレルギーの治療と同じく、怒りのマネジメントには、「対症療法」と「体質改善」の二つがある。
怒ったり、イライラしたりする度に怒りを消火するスキルが「対症療法」で、普段から小さなことで怒らなくなるようにしていくのが「体質改善」ということになる。
「怒りの消火」について、いろいろなスキルが紹介されている。
「怒りは数値化するだけで小さくなる」
というのは、短期療法や認知行動療法でもよく使われるスキルだろう。
0〜10段階でレーティングしてみるだけで、ちょっと落ちつくというあれだ。
「100から順番に3ずつ引き算していく」(できれば英語で)
というのも、怒りに飲み込まれる前に、ちょっと気を逸らすのに有効だろう。
「かわいい毒を吐く」
というのが、ちょっと面白かった。
心の中で「犬のうんこ、ふんじまえ」とちょっと毒を吐いておくと、怒りが楽になる。「かわいい」くらいの毒というのが、自家中毒に陥らないポイントのようだ。
「お前の母ちゃん、でべそ!」なんてのもいいだろう。
「魔太郎日記」とか「ぷちデスノート」なんてのをつけるといいかもしれない。
後は、「歌う」「走る」「掃除する」なんてコツが取り上げられていた。
「体質改善」については、基本的には、怒りの日報(アンガーログ)をつけて、「こころのメガネのゆがみ」を治していくという、認知行動療法の手法。
毒吐きでちょっと気になったのが、豆しばでした。
かわいい顔で毒を吐く「豆しば」、仕掛けた電通の意図は何?
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