きままにやさしく? 親切にすると社交不安が減少する

公開日: 9/16/2015 心理学 不安

昔々、小学生時代、学芸会の劇で神父さんの役が当たってしまったことがある。
セリフはたしかひとつだけだったのだが、いざその場面になり、両手を挙げたところで頭が真っ白になってしまい、何も言えなかったことがある。

ああいうときの不安とかパニックって、なかなかどうしようもないのだけど、なんとかならないもんだろうか。

「社交不安を少なくする実践的な方法」
A Practical Way To Reduce Social Anxiety|PSYBLOG
という記事で紹介されていた研究。


社交不安は、仕事や生活全般にダメージを与えるし、いろいろな機会を失ってしまうことにつながる。

研究では「親切にする行為」によって、社交不安を減らせるということが明らかになった。

社交不安障害とは

社交不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、社会的な場面で、不安や恐怖を過剰に感じてしまう病気のことだ。

「人前で話をしないといけないとき、ひどく緊張して汗がでたり、動悸がひどくなって、なにもできなくなってしまう」
「会話のときに自分の意見がまったく言えず、自己主張できない」
「周囲の人に注目されることが恥ずかしくてしかたがないので、そうした場面にとてもでることができない」
といった「症状」が見られる。
なんでもかんでも「病気」にしなくたっていいじゃないか、「性格の問題」だろう、といった意見もあるが、当事者にとっては大きな苦痛だし、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れている、扁桃体の活動異常が見られる、といった研究もある。

親切さは社交不安による目標の回避を少なくする

Kindness reduces avoidance goals in socially anxious individuals|Motivation and Emotion,2015

のアブストラクトだけ、ざっと読んでみた。

被験者は、3つのグループに分けられた。
  • 一つのグループは、親切な行為をすることを求められた(PSYBLOGの記事によると、ルームメイトのお皿を洗ってあげるとか、そういったこと)
  • もう一つのグループは、「エクスポージャーのみ」。社交場面にさらされるということらしい。
  • 最後に、何もしないコントロール群。
こうした設定で、参加者は4週間過ごした。

その結果、第1グループは、他の二つの群と比べて、社交的な状況を回避しようとする傾向が大きく減少したという。

研究を行ったジェニファー博士はこう話す(PSYBLOG)。
親切によって、社交場面をよりポジティブに捉えたり、予想するということが促進されます。それが、社交場面を否定的に予想することに立ち向かう助けになるのでしょう。
それによって社交不安のレベルが下がって、社交場面を避けようという気持ちも少なくなるのです。
親切にすることで、他者に拒否されるんじゃないか、といったネガティブな予測が少なくなるということなんだろう。

親切を広めるランダム・アクト・オブ・カインドネス

「Random act of kindness」という言葉は、アメリカのアン・ハーバードさんという作家が1980年代に提唱した考え方で、誰かを助けたり、はげましたりする行動を意味しています。

1995年に、親切心を広めるためのNPO団体「The Random Acts of Kindness Foundation」が設立されました。

ハーバートさんは、「きままに やさしく いみなく うつくしく いきる」という本を出しているんですね。あ、谷川俊太郎訳だ。今度、読んでみよう。

きままにやさしくいみなくうつくしくいきる

「ランダムアクト」なんで、「きままにやさしく」するってところがミソなんですね、きっと。

何をしたらいいか分からないって?

では次の動画を参考に。20個の「Random act of kindness」が紹介されている。




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