(ゲス)不倫と浮気の心理学「なぜ浮気をするのか?」「性格特徴と男女差」など
データで見る(ゲス)不倫と浮気
芸能ニュースでは(ゲス)不倫の話題でもりあがっているようです。ふだんテレビを見ないので、誰のことやらあんまりわからないのですが、暇だったので興味本位でグーグルのキーワードプランナーを使って検索件数を調べてみたりしてみた。
それによると、「不倫」というキーワードの検索は、月間165000件もあるらしい(「自殺」という言葉の検索数とほぼ同じです)。
関連キーワードも合わせると検索ボリュームは50万〜60万件にもなるのだそうです。
「慰謝料」とか「相談」「不倫サイト」「ダブル不倫」「不倫占い」などが関連キーワードとして挙っていました。
(不倫占いってなんだそれと思って見てみたら、既婚者を好きになった人がする占いらしい)
ついでに「浮気」というキーワードで検索している人はどれくらいかというと、月間平均検索ボリュームは74000件だそうです。
関連キーワードとしては、「興信所」「離婚」「探偵」「素行調査」「浮気チェック」などという言葉が多かった。
なんだかちょっと面白くなってきたので、地域別のデータを表示すると、月間平均検索ボリュームは594200件でした。
- 東京都が24%、
- 大阪府が12.8%、
- 神奈川県が10.1%、
- 愛知県が6.9%、
- 福岡県が5.1%
これ、だいたい人口比と同じなのかな?
と思って調べてみた。
都道府県の人口一覧(Wikipedia)
によると、2010年の日本の人口は128,057,352人です。
うえに出てきた地域の人口と、その割合を計算してみました。
- 東京都 13,159,388人 約10%
- 神奈川県 9,048,331人 約7%
- 大阪府 8,865,245人 約7%
- 愛知県 7,410,719人 約6%
- 福岡県 5,071,968人 約4%
統計的に厳密にどうなるのか分からないけど、まあ傾向としてそうみたいですね。
東京や大阪で実際に不倫をしている人が多いのかどうかは分かりませぬ。
ちなみに「浮気」の検索数の地域別データを見てみると、
- 東京都 約28%
- 大阪府 約13%
不倫・浮気相談カウンセリング研究所というサイトには、500人の男女にアンケートしたという"YomiuriWeekly 2004.912 妻たちの「婚外恋愛」時代"という調査の結果が掲示されていました。
それによると、
男性は、「妻以外の女性を好きになったことがありますか?」という質問に52%がイエスと回答していて、身体の関係にまでなったのは35.4%。「特に何もなかった」のは33.1%です。
女性は、「夫以外の女性を好きになったことがありますか?」に29.2%がイエスと回答していて、31.5%が性的な関係をもっています。「特に何もなかった」は17.8%なので、女性のほうが、いったん夫以外の男性を好きになるとなんらかのアクションを起こす割合が高いということのようです。
なぜ浮気をするのか?
「なぜ浮気をするのか?」という記事が、サイコロジー・トゥデイに掲載されていました。Why People Cheat|Psychology Today
アメリカ人の90%が、不貞行為は受け入れがたいと信じているけれども、それにもかかわらず30〜40%の人が浮気をしているのだって。
不貞行為は、うつ病やDV、離婚、殺人といった不幸に結びつくことがあるのに、なんで人は不倫をするのか?
という問題提起です。
1.ジェンダーや性格などの個人的理由
男性のほうが女性よりも不貞行為を犯す割合が高く、誠実性と同調性が低い性格の人のほうが浮気しやすい(5因子性格理論のうちのふたつの因子ですね。まあ不誠実で自己中心的な人、という意味だ)。そして宗教的、政治的なオリエンテーションも、不貞を働くかどうかに関係しています。信仰厚くて保守的な人は浮気はしないと。そりゃまあそうですね。
2.関係性の理由
ふたりの関係がうまくいってないと浮気をしたいという願望が強くなる。「いちど浮気した人はまたやる」が当てはまるのはこの群の人々だそうです。性的な不満足や、葛藤が強い関係、性格や教育レベルなどの不一致などが、危険因子として挙げられてました。
3.状況的理由
浮気癖があるわけでも、関係がうまくいっていないわけでもないのに、「たまたま」浮気してしまうこともあるだろうと。魅力的な人たちがまわりにたくさんいる環境とか(芸能界なんてそんな環境なんでしょうか)、相手にふれたり個人的な会話や一対一のかかわりが多い職業もそうなりやすい(セラピストとかカウンセラーなんて危ないじゃないか)。職場やキャンパスの男女比のバランスが悪い、なんてのも状況的理由になるし、田舎よりも都会に住んでいるほうがより大きなリスクをもっている、と書かれていました。都会人のほうが、より婚姻外の性的関係にリベラルで、単純に人も多いし、匿名で行動もできるからだそうです。
東京都と大阪府で割合が大きい理由もこれでしょう。
浮気や不倫でふたりの関係がダメになってしまわないようにするためには、「不貞行為の定義」とか「こういうことをされると嫌だ」と率直に話合っておくことが大事ですよ、とのことでした。
不倫と浮気をする人の性格特徴と男女差
「不実なパートナーの性格特徴」Personality Characteristics of an Unfaithful Partner|PsychCentral
という記事では、次のような研究が紹介されていました。
The Journal Archives of Sexual Behavior誌に掲載された論文だそうです。
研究では、506人の男性と412人の女性が、過去3ヶ月から43年までの夫婦の性的関係についての報告を求められました。
男性も女性も23〜19%の割合の人が、不貞行為をしたことがあると報告しています。
どちらも同じくらいの割合だったようですが、なにが浮気と関係していたかには性差が見られたとのことです。
男性の場合、浮気を予測する重要な要素は、性的に興奮しやすいとか、逆にセックスがうまくいかないんじゃないかという不安があるといったようなことがらだったそうです。パーソナリティの要因が大きいらしい。
女性にとっては、関係が幸福かどうかがいちばんの鍵だとのこと。関係に満足していない女性は2倍以上浮気をしやすく、性的に合わないと感じていると危険は3倍になることが明らかになったといいます。
ついでに読んだ、
弁護士は見た!不倫に走ってしまいがちな男の特徴4つ
という記事に書かれていた特徴は、
- 親切でまめな性格
- ロマンチストで甘え上手
- オシャレで身だしなみに気を使っている人
- 惚れっぽい、飽きっぽい、ノリがよい
追記(2月18日)
ゲス不倫の話題はその後、政治家のほうで盛んに炎上しているようですが、個人的に興味深かったのは次の記事。
「育休不倫」を超えていた。世界の政治家ビックリ不倫事情
国によって、とらえかたはずいぶん違うものです。
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