Googleが創造性向上のために採用するなど、「マインドフルネス」が流行っているけれど、実際のところその安全性ってどうなんだろう? 「マインドフル瞑想は安全なの?」 Is Mindfulness Meditation Safe? |PsycheCentral ではそのあたりがとりあげられていた。 執筆者ののチャールズ・フランシスさんはマインドフルネス瞑想研究所のディレクターとのこと。 マインドフル瞑想の危険性? 最近、パニックやうつ、混乱などの副作用が起こる可能性があると、マインドフルネス瞑想の安全性に関する懸念が示されている。 瞑想に反対する人の根拠としては、刑務所の受刑者に対してマインドフルネス瞑想の効果をみたイギリスの研究がよく取り上げられるのだと。 受刑者は10週間に渡って毎週90分の瞑想のクラスに参加した。研究では、参加者の気分は改善し、ストレスのレベルも下がったけれど、彼らの攻撃性は介入前と変化しなかったという結果が示されている。 フランシスさんは、この研究ではマインドフルネス瞑想にはポジティブな効果がないと主張する根拠にはならないだろうと言う。 まず、受刑者は一般集団の代表的なサンプルではない。受刑者の多くは重篤な心理的障害をもっており、瞑想以上の治療が必要だ。 それに週一回90分のクラスというのは、効果的な瞑想練習ではない。多くの場合は少なくとも毎日20分の瞑想が求められているし、期間も10週間と定められていない。また、瞑想のグループやリトリートに参加することなども大切だ。 といったことを述べた上で、フランシスさんは、イギリスの受刑者の研究から、マインドフル瞑想に効果がない、あるいは危険だと主張することはできないと言う。 マインドフル瞑想は精神や身体の病気の治療法だと宣言しない方がいいけれど、予防や健康のため、また医療を補完するための有用なツールではあるだろう。 瞑想の副作用とその克服 実際に瞑想指導をしてきた経験から、瞑想の「副作用」についても言及されている。瞑想実践によって心が落ちついてくると、過去の記憶が表面に浮かび上がってくる。それには、快くない記憶も含まれているので、それに直面するだけの強さがなければ、不快な記憶がストレスになることもありうるだろう。 けれども本当に...