トランスジェンダーなどの性的マイノリティに心理学者が関わる際のガイドライン(アメリカ心理学会)

公開日: 8/09/2015 ジェンダー 心理学

性的マイノリティの権利拡大

2015年6月26日、アメリカの連邦最高裁判所が同性婚を合憲とし、州法で禁じることを違憲とするという判決を下したのは記憶に新しい。

同性婚に関しては、これまで州によって合法か違法かという判断が異なっていたが、この判決によって同性婚がすべての州で認められることになる。TwitteyやFacebookには、レインボーフラッグがたくさん流れていましたね。


「平等へ向けたわれわれの行進において、今日は大きな一歩だ。他の人々と同じように、ゲイとレズビアンのカップルは結婚する権利を持つことができた」とオバマ大統領も歓迎のコメントをtwitterに投稿した。

下の写真は、2014年6月の『タイム』。「トランスジェンダーの転換期ーアメリカの次の市民権のフロンティア」という特集で、トランスジェンダーの人気女優ラバーン・コックスが表紙を飾っている。


アメリカで2015年の1月に自ら命を絶った17歳のトランスジェンダーの若者は、
今年自殺をした多くのトランスジェンダーの方たちがいるが、私の死もその中のうちの一つに数えられる必要がある」「社会を何とかして。お願いです
と自殺後にTumblrで遺書を公開したという(トランスジェンダーの転向療法改善求め署名30万超 米17歳の自殺受け)。

また、米軍にはこれまでトランスジェンダーの人を受け入れないという規定があったが(発覚すると除隊させられる)、「6カ月間の検討期間を経て、トランスジェンダーが事実を隠すことなく軍務に就けるよう見直す方針」を決めた(米軍、トランスジェンダー容認へ 作業部会を設置)。

アメリカ心理学会によるガイドラインの提唱

性同一性障害やトランスジェンダー、あるいは慣習的ではないジェンダーの人々(gender nonconforming people;なんて訳されてるんだろう)と関わるサイコロジストには、彼/彼女らのジェンダーアイデンティティについて勝手な思い込みではない受容と支持、理解を示すことが求められる。
ということで、この度、アメリカ心理学会がプラクティス・ガイドラインを作成したそうなので、ちょっと紹介。



APA Adopts Guidelines for Working With Transgender, Gender Nonconforming People

ガイドラインのひとつは、ジェンダーという概念は男性と女性を超えていて、生まれたときにわりあてられた性と合わないジェンダーアイデンティティを体験する人々もいることを指摘している。また、ジェンダーアイデンティティや性的指向性は「別個ではあるが相互関係を築いている」とも述べられている。

ほとんどの人にとって、ジェンダーアイデンティティは、性的指向よりも早く発達する。性的指向は多くの場合思春期頃に表れるが、ジェンダーアイデンティティはもっと幼少期に確立される。性的指向やアイデンティティが流動的な人もいる。

他のガイドラインが提唱しているのは、ジェンダーに疑問を抱いている若者の発達的なニードに対応し、トランスジェンダーや非慣習的なジェンダーをもつクライエントのケアをコーディネイトするために、他のヘルスケア提供者と連携するようにサイコロジストに勧めている。

ガイドラインそのものは下記で読むことができる。

Guidelines for Psychologocal Practice with Transgender and Gender Nonconforming people, American Psychological Associaton.(2015)[pdf]

トランスジェンダーおよび慣習的でない(nonconforming)ジェンダーの人々は、成人の0.5%と言われているが、これは実際の数よりも少なく見積もられている可能性がある。

彼ら/彼女らに対するスティグマと差別は、メンタルヘルスに大きな、かつ長期的な影響を与えることはこれまでも指摘されてきた。うつ病や自殺の割合は、かなり大きくなるという。

それなのに、ジェンダーアイデンティティの特殊性や違いに配慮のある精神的・身体的なケアを受けるのはとても難しい。

そういったことを是正するために、16の指針が提唱されている。

概要だけでも訳してみようかと思ったけれど、今は晩ご飯作らなきゃいけないのでまた今度。

・・・
晩ご飯のおかずに、イカと玉ねぎを炒めてみよう。

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