幻聴を表現した動画、らしきものを見てみた。
ちょっと用があって幻聴の疑似体験について調べようと思ったらこんなのが見つかったという話。
まず定義から。
こちらは幻聴の疑似体験のために作られたもの。実際の体験としては、もっと曖昧なノイズのような音から、はっきりと否定したり脅したりする音声までさまざまなようだ。
以前、風邪で熱が出て寝込んだときに、頭の中から楽団の音が鳴り響いて五月蝿くてしかたがなかったことがあった。幻聴だと分かっても、気になってしまう。統合失調症の患者さんはもっと辛いんだろうな。
こちらは、「声が聞こえるの–統合失調症の物語」と題された動画。シンガポールで、メンタルヘルスに関する啓蒙のために作成されたらしい。
シュナイダーという精神科医は、統合失調症の本質を自我の障害と考え、診断の際に次のような中核的な症状を重視した。「シュナイダーの一級症状」と呼ばれている。最初の3つが幻聴と関係する体験。
という本のことを思い出した。
「本質的に障害ではない」けど「障害といえなくもない」ってなんのこっちゃと思うけど。うん、あえてそのあたりの事柄として聞く、とらえるという姿勢も大事かもしれない(過度に病理化するよりは)。
対処法などについては、原田誠一先生の「正体不明の声 ハンドブック 治療のための10のエッセンス」(pdfファイル)が分かりやすくておすすめ。
不安、孤立、過労、不眠の4つが重なると、「正体不明の声」が聞こえてくることがある。日常生活のストレスを減らし、精神科医と相談しながら服薬したり、幻聴の受けとめ方を工夫することで改善されるとのこと。
幻覚とは対象なき知覚
ヴァーチャル・ハルシネーションはずいぶん前に体験したことがあるのだけど。まず定義から。
幻覚(げんかく、hallucination)とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、対象なき知覚、即ち「実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状」をさす。聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの幻覚も含むが、幻視の意味で使用されることもある。実際に入力のあった感覚情報を誤って体験する症状は錯覚と呼ばれる。[Wikipedia]
こちらは幻聴の疑似体験のために作られたもの。実際の体験としては、もっと曖昧なノイズのような音から、はっきりと否定したり脅したりする音声までさまざまなようだ。
以前、風邪で熱が出て寝込んだときに、頭の中から楽団の音が鳴り響いて五月蝿くてしかたがなかったことがあった。幻聴だと分かっても、気になってしまう。統合失調症の患者さんはもっと辛いんだろうな。
声が聞こえるの–統合失調症の物語
こちらは、「声が聞こえるの–統合失調症の物語」と題された動画。シンガポールで、メンタルヘルスに関する啓蒙のために作成されたらしい。
シュナイダーという精神科医は、統合失調症の本質を自我の障害と考え、診断の際に次のような中核的な症状を重視した。「シュナイダーの一級症状」と呼ばれている。最初の3つが幻聴と関係する体験。
- 思考化声 (Audible thoughts)
- 論声が聞こえる (Voices heard arguing)
- その人の行動に対して意見や批判が聞こえる (Voices heard commenting on one's actions)
- 身体に影響を与えられている体験 (Experience of influences playing on the body)
- 思考が打ち消される (Thought withdrawal)
- 他人の思考が押し付けられ、自分の思考に影響を受ける (Thoughts are ascribed to other people who intrude their thoughts upon the patient)
- 思考流出(思考が他者に伝わっている) (Thought diffusion (also called thought broadcast))
- 妄想的知覚 (Delusional perception)
- [Wikipedia]
幻聴の世界ーヒアリング・ヴォイシズ
以前に読んだことのある、という本のことを思い出した。
音源が分からないのに、音や声が聞こえる現象。幻聴は、社会の医療化のなかで生み出されたもので、本質的に障害ではない。とはいえ、生活に支障をきたすことも多く、障害といえなくもない。従来の医学では薬物療法で対処してきた幻聴を、ヒアリング・ヴォイシズでは体験を重視し、自己と他者の関係性を探求することで、人生をプラスに転じていこうとする。神託か空耳か、疾病か聴声か。誰にも聞こえない声が聞こえる―その本質を探る。そうそう、こんな感じの本だった。
「本質的に障害ではない」けど「障害といえなくもない」ってなんのこっちゃと思うけど。うん、あえてそのあたりの事柄として聞く、とらえるという姿勢も大事かもしれない(過度に病理化するよりは)。
幻聴から「幻聴さん」へ
べてるの家では、次のような考え方。べてるでは”幻聴から「幻聴さん」へ”と言われているように、辛く嫌な声(例えば「死ね」「バカ」など)の幻聴を、親しみを込めて「幻聴さん」と呼ぶようになっている。例えば辛い幻聴さんの時には「幻聴さん、お願いします。今日は疲れているのでもう休ませてください。幻聴さんもお休みください。」などのようにやさしく接していると、幻聴さんが優しくなったりする。神棚に祭ったりするとなお良いと思われる。いやほんと、当事者や家族をエンパワメントするということに関しては、伝統的な社会の方が知恵があったのではないかと思う。
対処法などについては、原田誠一先生の「正体不明の声 ハンドブック 治療のための10のエッセンス」(pdfファイル)が分かりやすくておすすめ。
不安、孤立、過労、不眠の4つが重なると、「正体不明の声」が聞こえてくることがある。日常生活のストレスを減らし、精神科医と相談しながら服薬したり、幻聴の受けとめ方を工夫することで改善されるとのこと。
空気の精エアリエルによって導かれるファーディナンド |
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