喉が詰まる、、ヒステリー球(梅核気)の対処法を探してみた
2、3日前から、喉がつまったような違和感がずっと続いている。
ピンポン球かなにかがすっぽりと収まっているみたいな感じで、ものが飲み込みにくいし、気になってしかたがない。
うがいをしても、吐き出そうとしても、このピンポン球が取れなくて気持ち悪い。
これは、どうやら「ヒステリー球」と言う症状だ。
「神経性咽喉頭部狭窄症」とか「咽喉頭異常感症」とも呼ばれている。英語では、Globus hystericus という言葉で表現されているものが、同じ症状らしい。
東洋医学では「梅核気(ばいかくき)」という名称で知られている。
どうにかならないものかと、治療法や対処法をあれこれ調べてみた。
ヒステリー球の症状と原因
症状としては、喉になにか塊があるようで詰まった感じがする、なにかが喉にひっかかっていたり、イガイガするような感覚がある、といったものが挙げられる。病院に行って腫瘍や扁桃腺の肥大などの器質的な原因があれば、その治療をすればいいが、不安や緊張、ストレスなどの心因から生じていることも多い(アレルギーで起こることもあるという)。
そういえば、最近、仕事や人間関係でストレスが多いぞ。
歴史
歴史的には、古代ギリシャにも、同じような症状の記述が遺されている。医学の祖ヒポクラテスは、ヒステリーを女性の病いと考えた。子宮が体内を動いて(!)喉につっかえるのだという。19世紀くらいまで、「子宮」が原因だということで、ヒステリーはずっと女性特有の病気だと信じられていた。
たしか、フロイトが男性のヒステリーの事例を発表したのだった。
このあたりは『ヒステリーの歴史』(エティエンヌ・トリヤ、青土社)という本に詳しい。また、『ヒステリーの発明』(ディディ=ユベルマン、みすず書房)には、サルペトリエール病院でシャルコーが撮影したヒステリー患者の写真がたくさん掲載されていた。以前、『アウラ・ヒステリカ』というタイトルで翻訳されていたと思う。
治療や対処法
ではヒステリー球(梅核気)には、どのような治療や対処があるのだろう。と思ってGoogle先生に聞いてみた。
まずは、Globus hystericus で検索してみる。
Globus Sensation. Lump in throat. Globus sensation treatment | Patient
こちらでは、次のような対処が挙げられていた。
- 喉の周囲の筋肉の理学療法を受ける。このタイプの理学療法として、言語聴覚士を紹介されるだろう(日本ではどうなのかな)。
- 後鼻漏(*)の治療ーたとえば鼻のスプレーを使った治療。
- 逆流性食道炎の治療、胃腸薬などを用いる。
- 煙草を止める。
- 問題であれば、ストレスの治療を行なう。抗うつ薬などを用いたり、あるいは認知行動療法を受ける。
いやいや、そういうことを知りたいんじゃなくって、すぐに対処する方法ってなにかないのかな。
次のは、梅核気で検索したんだっけ。
梅核気に効くツボが紹介されていた。
天容(てんよう)のツボ
耳の下、下あごの骨の後ろあたりにある。自律神経の乱れを落ちつかせて、リラックスやストレス解消に効果のあるツボとのことだ。横を向いて中指で押すといいらしい。左右ともやりましょう。天突(てんとつ)のツボ
左右の鎖骨を結んだ線の真ん中。咳止めや喉の痛みのツボとしても知られている。扶突(ふとつ)のツボ
「のど仏の両外側へ指幅3本分ほど」の位置だそう。というわけで、喉のまわりのツボをくりくりと押しているところです。
これでダメなら漢方薬を試してみよう。
にあるように、半夏厚朴湯がよく効くらしい。
半夏厚朴湯は、半夏(はんげ)、厚朴(こうぼく)、生姜(しょうきょう)、紫蘇葉(しそよう)、茯苓(ぶくりょう)の五味を煎じて作った漢方薬です。生姜と紫蘇葉については食卓でお馴染みですね。生姜は、胃腸の蠕動運動をたかめて吐き気をとめ、魚の毒を消します。また風邪の薬として汗をかかせる作用もあります。紫蘇葉にも、同様の作用があり、また去痰鎮咳薬として用いられています。半夏は嘔吐を治す薬で、消化管に作用します。気分を静める作用は、厚朴と茯苓にありますが、ごく軽いものです。それが組み合わせの妙で、この五味が一緒になると、のどの不快感をとる強力な作用がでてくるのです。とのこと。
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追記
薬局で半夏厚朴湯を買ってきて、一度飲んでみた。
ちょっと効いたような気がする(←プラセボ)。
また経過を報告いたします。
追追記
半夏厚朴湯、なかなかいい感じです。
【第2類医薬品】「クラシエ」漢方半夏厚朴湯エキス顆粒 45包
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