認知症スクリーニング検査 The Rapid Dementia Screening Test日本語版

公開日: 4/20/2015 心理テスト

認知症のスクリーニング検査である The Rapid Dementia Screening Test日本語版について調べた。
一般的にはHDS-RやMMSEが用いられることが多いが、より短時間で実施でき、より日常生活場面に近い課題であるため、被験者からの受け入れがよいといった特徴をもっているよう。



認知症スクリーニング検査 the Rapid Dementia Screening Test日本語版の有用性
http://www.daiwa-grp.jp/dsh/results/32/pdf/04.pdf
によると、
短時間で施行できる
患者の負担にならず受け入れやすい
採点が簡単
文化、言語、教育にあまり影響を受けない
評者間信頼性および再検査信頼性が高い
併存妥当性および予測妥当性が高い
という理想的な認知症スクリーニング検査として開発されたとのこと。MMSEとの相関は0.7と高い。

実際の問題は次の通り。

The Rapid Dementia Screening Test日本語版

問1 スーパーやコンビニで売っているものの名前をできるだけたくさん挙げてください。(制限時間1分)

問2 次のアラビア数字を漢数字に、漢数字をアラビア数字に変換してください。
・269
・4051
・六百八十一
・二千二十七

数字についてはいくつかのバージョンがあるようだ。問題は outlandos d'amour というブログの記事を参考にさせてもらった。

採点

問1 14以上   8点
11~13  6点
8~10 4点
5~7 2点
4以下 0点

問2 各1点

判定

上記論文によると、
カットオフポイントを7/8 に設定したとき,感度73.3,特異性88.2,有効度81.5 であり,スクリーニング検査として一定の有用性があると考えられた。
とのことだった。7点以下の場合には認知機能の低下が疑われる。4点以下のとき、陽性的中率はほぼ100%となり認知症が強く疑われるとのことらしい。

スーパーマーケット課題については、健常者群の平均は17.3±6.6、認知症群の平均は8.4±5.3とのこと。

保健事業に参加する地域在住高齢者へ行った認知症スクリーニング検査(RDST-J)の実態とその関連要因
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/pmph/shinshu-kouei/zassi2011_5_2/zasshi_5_2_97.pdf

という研究では、RDST-Jを用いて地域在住高齢者の認知機能の実態 とその関連要因について検討を行っている。
自立度の高い高齢者においても加齢や歩行速度の低下、日常生活機能の低下が認知機能と関連しており、特に年齢が75歳以上、男性、知的能動性が低い者において、認知機能低下のリスクが高い可能性が示唆された。
知的能動性とは、新聞や本などを積極的に読むかどうか、といったことを表している。一般的には、高齢者では社会的役割や知的能動性がまず低下し、続いて電話や洗濯、買い物などの日常的動作、最後に着衣やトイレなどの基本的な動作の順で生活機能が低下してくる。できるだけ知的な活動や社会的役割を担っていた方がいいということだろう。

老研式活動能力指標は以下参照。
http://www.chiba.med.or.jp/personnel/nursing/download/text2012_12.pdf
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