鉄道自殺予防にホームドアや青色照明灯は効果的か?
鉄道自殺について。
正式には「移動中の物体の前への飛び込み又は横臥による恋の自傷及び自殺」と分類されるらしい。この場合、鉄道以外の物体、たとえば自動車とか飛行機(に飛び込むのは難しいだろうけれど)なども含まれている。
日本全国における鉄道自殺の件数は平均で年間600~700件。過去20年間では減少傾向がみられる。男性よりも女性に鉄道自殺の割合が高い。また、年齢別にみると男女とも10代の自殺に占める鉄道自殺の割合が高い。
首都圏の一件当たりの自殺による影響額は、平均値が8900万円、中央値が7700万円とのことだが、これは下限の推定額であり、実際の経済的コストはより高額になるだろうとのこと。
統計的な分析によると可動式ホームドアの設置によって自殺件数が76%減少している。可動式ホーム柵よりはフルタイプのホームドアの方が自殺防止効果が高いが、コストもかかる。
青色照明灯の設置後は、自殺者数は平均して約74%下がるという。ただしこれはホームに設置された場合で、踏切での青色照明灯の効果は検証されていない。また、夕方から夜間の自殺は全体の14%にとどまる(青色灯の効果は夜間のみ)。
松林哲也、澤田康幸、上田路子 「鉄道自殺の現状と予防策」、精神科治療学 30(3);381-386, 2015
歴史上初めての鉄道自殺は、1852年のことだという。商用鉄道が開通したのは1825年のイギリスとのことだから、四半世紀は鉄道自殺を思いついた人はいなかったということなのだろう。(Railway suicide in England and Wales, 1850-1949.)
もうずいぶん前のことだが、ホームで人が飛び込む瞬間に居合わせたことがある。目撃者だったので、鉄道警察で調書を取られた。飛び込んだ年配の女性は最後に煙草を一服していた。自分もすぐ隣でたばこを吸ったので、その人と目があったときに「なんだかずいぶん虚ろな感じだ」と思ったのを覚えている。
*追記
人身事故多発の新小岩駅、対策が怖すぎると話題!ただしホームドアは設置しない模様
というTogetterを読んだ。
人身事故(自殺)が多発するとそのうわさや報道でさらなる事故をまねき、「名所」化してしまうという悪循環。
正式には「移動中の物体の前への飛び込み又は横臥による恋の自傷及び自殺」と分類されるらしい。この場合、鉄道以外の物体、たとえば自動車とか飛行機(に飛び込むのは難しいだろうけれど)なども含まれている。
日本全国における鉄道自殺の件数は平均で年間600~700件。過去20年間では減少傾向がみられる。男性よりも女性に鉄道自殺の割合が高い。また、年齢別にみると男女とも10代の自殺に占める鉄道自殺の割合が高い。
首都圏の一件当たりの自殺による影響額は、平均値が8900万円、中央値が7700万円とのことだが、これは下限の推定額であり、実際の経済的コストはより高額になるだろうとのこと。
統計的な分析によると可動式ホームドアの設置によって自殺件数が76%減少している。可動式ホーム柵よりはフルタイプのホームドアの方が自殺防止効果が高いが、コストもかかる。
青色照明灯の設置後は、自殺者数は平均して約74%下がるという。ただしこれはホームに設置された場合で、踏切での青色照明灯の効果は検証されていない。また、夕方から夜間の自殺は全体の14%にとどまる(青色灯の効果は夜間のみ)。
松林哲也、澤田康幸、上田路子 「鉄道自殺の現状と予防策」、精神科治療学 30(3);381-386, 2015
歴史上初めての鉄道自殺は、1852年のことだという。商用鉄道が開通したのは1825年のイギリスとのことだから、四半世紀は鉄道自殺を思いついた人はいなかったということなのだろう。(Railway suicide in England and Wales, 1850-1949.)
もうずいぶん前のことだが、ホームで人が飛び込む瞬間に居合わせたことがある。目撃者だったので、鉄道警察で調書を取られた。飛び込んだ年配の女性は最後に煙草を一服していた。自分もすぐ隣でたばこを吸ったので、その人と目があったときに「なんだかずいぶん虚ろな感じだ」と思ったのを覚えている。
*追記
人身事故多発の新小岩駅、対策が怖すぎると話題!ただしホームドアは設置しない模様
というTogetterを読んだ。
人身事故(自殺)が多発するとそのうわさや報道でさらなる事故をまねき、「名所」化してしまうという悪循環。
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