「苦味を好むかどうかという個人差は、反社会的なパーソナリティ特性と関連している」
Individual differences in bitter taste preferences are associated with antisocial personality traits




苦みを好むということが、精神病質や自己愛、サディズムといったパーソナリティ特性と関係しているらしいという研究です。


この研究では、500人の男女を対象に、さまざまな食べ物のリストを呈示しました。塩っからいのや酸っぱいもの、苦いもの、甘いものなどのリストです。
苦い食べ物としては、ラディッシュやお酢などが含まれていました。

被験者たちは、それぞれの食べ物や飲み物をどのくらい好むかをレーティングし、同時にパーソナリティテストを受けました。

  • 攻撃性
  • 自己中心性
  • サイコパス傾向
  • 自己愛

などを測定するテストだったそうです。

その結果、次のようなことが明らかになりました。

苦いものを好む人は、より反社会的な性格特性をもち、サディスティックな傾向や敵意を示したというのです。

反対に、苦味が嫌いな人は、より調和的でした。

どうしてこのような結果になったのでしょうか?

研究者たちは、苦味を好む人は、より感覚的な刺激を求める傾向があり、それが人間関係や人生における刺激を好む傾向とも関係していると考えているようです。

同じように、薄味を好む人は、より穏やかで落ちついた感情を求めるのです。

「人生にはスパイスがなきゃ」とか「彼は薄味な人だね」なんて表現は、あながち間違っていないということですね。

というわけで、味覚とパーソナリティについての研究でした。


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