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未解決の怒りの感情を処理することの役割:エモーション・フォーカスト・セラピーと愛着に基づいた家族療法の比較


Attachment-based family therapy and emotion-focused therapy for unresolved anger: The role of productive emotional processing.
Diamond, Gary M.; Shahar, Ben; Sabo, Daphna; Tsvieli, Noa
Psychotherapy, Vol 53(1), Mar 2016, 34-44.

Psychotherapy誌に掲載された論文のアブストラクトだけ読んだのでメモ。




感情の処理が、さまざまなタイプのセラピーにおいて中心的で共通の変化要因であるということを示す研究が相次いでいる(Diener & Hilsenroth, 2009; Foa, Huppert, & Cahill, 2006; Greenberg, 2011)。本研究では、10週間の愛着に基づいた家族療法(ABFT)ーーセッション内の青年と親の対話を用いることが特徴ーーが、10週間の情動に焦点づけられたセラピー(EFT)ーー想像上の対話を用いることが特徴ーーと比べてより効果的であるかどうかを検証した。親に対する未解決の怒りをもっている青年32名のサンプルを対象に、生産的な感情処理(productive emotional processing)を促進するという観点からの比較である。本研究ではまた、生産的な感情処理が多ければ、より効果的な治療結果が得られるかどうかということも検討した。予想に反して、共同で行なうABFTよりも個人で行なうEFTのほうが、生産的な感情処理がかなり進むということがわかった。どちらの治療でも未解決の怒りやstate anger(状態的怒り)、愛着不安、心理的症状などを、著しく、かつ同等に減少させたが、ABFTのみが愛着回避の減少と関連しているということが結果から示された。感情処理の量はABFTにおける独特な愛着回避の減少を説明しなかったが、どちらの治療においても、生産的な感情処理が大きいほど心理的症状の減少も大きかった(しかし他の結果は測定されなかった)。
実際に親と対話するより、エンプティ・チェア(空の椅子)などを用いた想像での感情処理のほうが、よりプロセスが進んだというのが面白いですね。

目の前にいないほうが、遠慮せずに怒りなどの感情をぶつけることができるということでしょうか。

一方で、頼ったり甘えたりという愛着回避を解消するには、現実の親と対話するほうが効果があるということですね。

エモーション・フォーカスト・セラピーについは、『エモーション・フォーカスト・セラピー入門』『感情に働きかける面接技法―心理療法の統合的アプローチ』などに詳しく書かれています。

「愛着に基づいた家族療法」についてはよく知りません。
愛着障害と修復的愛着療法―児童虐待への対応』あたりが関連図書なのかな。読んだことないのでメモしておこう。


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