Who influences today’s counselors?|Counseling Today
「現代のカウンセラーに影響を与えているのは誰?」

「カウンセリング・トゥデイ」の記事です。ちょっと面白かったので紹介します。

アメリカ・カウンセリング協会の会員からランダムに選んで、「あなたに影響を与えた人物は誰ですか?」とアンケート調査を行ったのですね。

何人もの現役カウンセラーの回答が掲載されていますが、そこで挙げられた名前をいくつか紹介してみましょう。

個人的なスーパーヴァイザーの名前や、作家、著名な心理学者や精神科医などの名が上がっています。




Brad Reedy:Evoke Therapy(喚起療法?)というアプローチのセラピストのようです。

James Hollis:ユング派の分析家。

Morihei Ueshiba:合気道の創始者ですね。カウンセラーに影響を与えているのか。

Hermann Hesse:ヘッセです。ヘッセ自身、ユング心理学に影響を受けて作品を書いたと言われています。

Aaron and Judith Beck:認知行動療法の創始者ですね。『Beck&Beckの認知行動療法ライブセッション』などなど。

my patients:患者さんたちに大きな影響を受けたというセラピストも。そういえば『患者から学ぶ』という本がありました。

Bruce Perry:子供のトラウマの治療と研究を行っている精神科医。

Bessel van der Kolk:トラウマ学の大家ですね。何度か来日されています。『トラウマティック・ストレス―PTSDおよびトラウマ反応の臨床と研究のすべて』『サイコロジカル・トラウマ』といった著作が。

Daniel Siegel:この人も児童精神科医。『しあわせ育児の脳科学』という著作が邦訳されているようです。

Carl Rogers:言わずもがなのクライエント中心療法の創始者です。

William Glasser:Reality Therapy とChoice Theoryを考案した人とのこと。

Albert Ellis:論理療法のエリスさんも登場。

Dalai Lama:ダライ・ラマに影響を受けたというカウンセラーもいます。

Mark Savickas:ナラティブ・カウンセリングのセラピストのようです。

Bill Gates:ビルゲーツ!

Steve Jobs:ジョブス!

Paul Wachtel:『心理療法家の言葉の技術』『ポール・ワクテルの心理療法講義―心理療法において実際は何が起こっているのか?』『心理療法の統合を求めて―精神分析・行動療法・家族療法』などなど著書多数。

Bruce Perry:児童精神科医。調べると、『犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ』が邦訳されていました。書店で見かけたことがある。

Viktor Frankl:フランクルは、日本の臨床家にもファンが多いですね。『夜と霧』は必読書といってもいいのではないでしょうか。

Fritz Perls:ゲシュタルト療法の創始者です。『ゲシュタルト療法―その理論と実際』『記憶のゴミ箱―パールズによるパールズのゲシュタルトセラピー』『ゲシュタルト療法バーベイティム』など。

 M. Scott Peck:精神科医。『愛すること、生きること』『平気でうそをつく人たち』など、ベストセラーの著者でもあります。

Irvin Yalom:実存療法や集団療法をおこなっている精神科医。

Alfred Adler:アドラーさんですね。

他にもまだまだたくさんの名前が挙がっていました。日本で同じようなアンケートをしたら、誰の名前が登場しますかね?

フロイトの名前が挙がっていなかったのが意外でした。アメリカでの精神分析の衰退を反映しているのか、それともビッグネームすぎてかえって言いにくかったのか、どっちでしょう。