Quarto(クアルト)というボードゲームを購入しました。
とても面白いし、ワーキングメモリーのトレーニングにいいと思ったので、紹介します。

Quarto(クアルト)

スイスの数学者Blaise Müllerが1991年に考案したゲームとのことで、フランスのGigamic(ギガミック)社で発売されました()。

ボードは4×4の16マスあり、四目並べのように「同じコマ」を縦か横か斜めに一列そろえた方が勝ちとなります。

ただし、そろえるのは色だけではありません。
16種類のコマがひとつづつあるのです。



  • 高い/低い
  • 白っぽい/黒っぽい
  • 四角/円
  • 穴がある/穴がない

このように、高いか低いか、穴があるかないか、四角か丸か、色が濃いか薄いかの8種類の特徴があり、どれを一列そろえても勝ちとなります。

もうひとつの特徴として、「相手が選んだコマを置く」というルールがあるので、「置くコマを自分で選べない」ということがあります。

ルールについては、動画でも紹介されていました。
これを見ると分かりやすいですね。
ルール自体はシンプルで、6歳の子どもとやっても十分楽しめます。
そして6歳に負けることも多々あるのです。


「相手にコマを渡す」というルールによって、「これを渡したら、ここらへんに置くに違いない」といった心理的なかけひきが生まれるのです。

何度もやってみて、うまくあいてをはめたつもりで、「うっかり」相手が勝つコマを渡してしまったときのがっかり感がなかなかのものでした。

ワーキングメモリーとボードゲーム

「なんで6歳に負けるのだー!」と考えてみたのですが、オセロと違って、記憶しておかなければならないことが4種類もあるので、「うっかり」しやすいということがありそうです。単純に私の脳が衰えているということもありますけど。

ワーキングメモリ (working memory:作業記憶)とは、短い時間、心の中に情報を保持して、同時に処理する能力を指す言葉です。
いわゆる「短期記憶」と違うのは、この「同時に処理する」ということですね。
ワーキングメモリは同時にいくつもの情報処理を行うときに機能する。ワーキングメモリを初めてモデル化したバッドレーはラグビーファンとのことである。車を運転しながらラグビーの実況放送を聞いていて、運転とゲームを思い浮かべることを同時にやるのはひどく難しいことからワーキングメモリの概念を思いついたという。このエピソードからワーキングメモリの働きをイメージすることができる。(
クアルトの場合、「高さをそろえよう」「でも色にも注意しなくちゃ」「相手は穴ありをそろえようと狙ってるな」「あ! 形を忘れてた!」となって、この「同時にいくつもの情報処理を行なう」必要があるのです。

「ワーキングメモリは加齢の影響を受けやすい」()ので、6歳児に負けるのも無理はないのです。と言い訳するのです。

人間のワーキングメモリは一度に4つまでしか処理できない()という説もあるので、クアルトは脳にいっぱいいっぱいの負荷をかけるのですね。

日本レクリエーション協会のサイトには、マンカラというボードゲームが、子どもの発育や高齢者の認知症予防に効果的だと書いてあります。
ルールが簡単だと、しっかり頭を使う段階にすぐに入ることができます。基本のルールが分かれば、「ここをこうやって、次をこうやって」と自分で試行錯誤しながらプラスアルファのことを考えることができるので、脳が活性化します。これが複雑なルールだと、覚えるのが大変で嫌になり、脳の活動が下がってしまいます。つまりマンカラは、遊びの中で楽しみながら、頭の使い方(ワーキングメモリー)を鍛えられるゲームと言えます。 ですから、子どもの発育発達や高齢者の認知症の予防にとても効果的です。(
マンカラと同じく、クアルトもルールはシンプルなので、「頭の使い方」を鍛えられるのでしょうね。
複数のことがらに注意を保っておくことが難しいADHDの子どもや大人にも、いいトレーニングになると思います。



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