夢見(dreaming)は、宗教的な世界では神々や精霊からのメッセージとしてとらえられてきました。
「夢のお告げ」にまつわる話は、聖書にもよく描かれていますし、日本の昔話でもテーマになっています。

夢をよく思い出すということは、スピリチュアリティと関連しているのではないか。
というわけで、調査研究をしてみたとのことです。

「夢の想起、悪夢の頻度、スピリチュアリティ」
Dream recall, nightmare frequency, and spirituality.
Schredl, Michael; Stumbrys, Tadas; Erlacher, Daniel
Dreaming, Vol 26(1), Mar 2016, 1-9

オンライン調査で528名を対象にして、夢の頻度とスピリチュアル度の関連を調べたそうです。


結果は、予想したとおり、よく夢を思い出す人ほど、スピリチュアル度が高かったのです。スピリチュアル度ってなんでしょうね。
“Transpersonal Trust”とあるので、個人を超えたものごとへの信頼、といった感覚を測定したのだと思われます。
夢を思い出す頻度が高い人は、それだけ個を超えたものを信じる傾向があるのでしょう。
そして、それはマインドフルネス(mindfulness skills)によって媒介されてるのかも、とのことでした。
  1. 夢はスピリチュアルな直感を与えてくれる
  2. 瞑想の実践は夢の想起を増やす
といった要因が考えられるらしいです。

また、マインドフルネスであるほど、悪夢は減ることもわかりました。

meditationとnightmareで調べてみたら、
Nightmares after starting meditation 
「瞑想を始めたら悪夢を見るようになったんだけど」
というようなredditのスレッドがヒットしました。

「なんか蓋を開けちゃったのかも」

とのことでした。

後でもう少し詳しく読んでみよう。

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