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心的外傷後成長と心的外傷後ストレス、その違いはどこで生じるか?



Gina P. Owens, Predictors of Posttraumatic Growth and Posttraumatic Stress Symptom Severity in Undergraduates Reporting Potentially Traumatic Events, Journal of Clinical Psychology, Article first published online: 8 APR 2016

潜在的なトラウマイベントを報告した大学生の心的外傷後成長と心的外傷後ストレス症状の重症度を予測するもの

といったタイトルの論文、のアブストラクトだけ読んでみました。

トラウマ的な出来事に遭遇した後、トラウマをうまく処理できずに心的外傷後のストレス症状(posttraumatic stress symptoms :PTS)を示す人と、心的外傷後成長(posttraumatic growth:PTG)を報告する人がいるけれども、その違いはどこで生じるのだろうか? といった研究のようです。


トラウマ後の成長(PTG)とは、人生における危機的な出来事やつらい経験をのりこえる過程で生まれるポジティブな心理的な変化を表しています。
困難な経験が、人間の成長をもたらすこともあるということですね。
「レジリエンス」との関連でPTGについて触れられることも多いと思います。

研究では、トラウマ的な出来事を報告した229人の大学生が、オンラインの調査に取り組みました。半数以上が女性で、平均年齢は19歳です。

結果からわかったのは次のような傾向でした。
  • 外向性、調和性、誠実性の高さ、meaning madeと愛着回避の低さが、トラウマ後の成長を予測した。
meaning madeは、「意味を作ること」といった訳でいいのかな。前の3つは5因子性格理論の因子ですね。

外向的で調和的な人は、他者からのサポートも得やすいでしょうし、誠実性(conscientiousness)にはそもそも達成追求、自己鍛錬といった要素が含まれているので、トラウマ後の成長に関係が深いのはわかります。愛着を回避しない人も同じかな。
meaning madeの低さがトラウマ後の成長を予測する、というのがよくわからなかった。
出来事の意味を決めつけてしまわないほうが、成長につながりやすい、といったことでしょうか?
  • 神経症傾向と愛着不安の低さ、そしてmeaning madeの高さが、心的外傷後ストレス症状の重症度の低さを強く予測した。
ふむ。meaning madeが高いとストレス症状は激しくなりにくいということ?
The Meaning Made x Attachment Anxiety interaction significantly predicted PTS severity.
とのことです。

出来事に対して確固たる意味を感じているということは、ストレス症状を抑えるけれども、成長にはつながりにくい、ということでしょうか。

本文を読んでいないので、勘違いしているかもしれない。

---
公益社団法人 山口被害者支援センターのサイトで
という尺度を見つけました。
  • 第Ⅰ因子=他者との関係 
  • 第Ⅱ因子=新たな可能性
  • 第Ⅲ因子=人間としての強さ
  • 第Ⅳ因子=精神性的(スピリチュアルな)変容および人生に対する感謝 
という5つの因子があるとのこと。

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