Facebookで見つけた元カレ・元カノとの復縁はうまくいかないとの研究
「Facebookで昔の失恋相手を見つけるかもしれませんが、研究ではそれはうまくいかないことが明らかになっています」
You might find your long-lost love on Facebook, but research shows you won’t make it work|The Washington Post
ワシントンポストの記事。
執筆したナンシー・カリシュさんは、"Lost & Found Lovers: Facts and Fantasies of Rekindled Romances"(『失い、そして見つけられた恋人:再点火されたロマンスについての事実とファンタジー』) という本を書いた心理学者だそうです。
kindleがロウソクに灯をともす、といった意味合いなので、rekindleは日本語で言えば「焼けぼっくいに火がつく」といった感じでしょうか。
Facebookやtwitter、LinkedinなどのSNSで、「昔の彼氏、彼女」の名前を検索したことがありますか?
「インターネットやSNSで元カレ・元カノの今の状況を調べたことがある」という人の割合は、女性が47%、男性が51%なんだそうです(*)。
「なんとなく気になって」「夢に出てきた」とか、あるいは「未練がある」「復縁したい」なんて理由で、調べてみるのですね。
インターネットで手軽に遠い人の様子が分かるようになったのは、利点でもありますが、かえって心を惑わせるという側面もありそうです。
調べて見つかってしまえば、それはそれでさらに気になるものでしょう。
「ひさしぶりにメールでも送ってみようか」
「お茶でも飲みながら、思い出を話したりできるんじゃないか」
「ひょっとして向こうもまだ気があるかも」
なんて誘惑に負けて、メールやメッセージを送ることがあるかもしれません。
なんといっても、通信はここ10年くらいでずいぶん手軽になったのです。
はたしてSNSで見つけたかつての恋人にコンタクトを取ることは、吉と出るのか凶と出るのか。
記事を読み進めてみましょう。
1990年代に別れた恋人に連絡を取ろうとしたら、実家に電話したり、友だち経由で新しい連絡先を聞くしかなかったので、親や友だちが「門番」役になっていたと書かれています。だから、よほど本気でないと、昔の恋人に連絡はしにくかった。
Facebook で他の人に知られずにコンタクトを取ることが容易になった結果、自分が結婚していてさえ、「ちょっとメッセージを送ってみる」なんてことが可能になったのです。
ナンシーさんが2006年に行なった調査では、1600名の対象者のうち62%が、結婚しているときに昔の恋人に連絡を取ったことがあると答えたんだそうです。そのうち半数の人たちは「幸せな結婚」をしていると答えています。なので、元恋人に挨拶することで、何かを傷つけるつもりなんてなかったのです。実際、連絡を取る前に配偶者にそのことを告げた人もいました。
けれどももちろん、何も傷つかないというわけにはいきません。
「誰も発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない」とチェーホフが言ったように、あなたの人生に「元恋人」が登場したなら、「焼けぼっくいに火が着く」のは必然的なことなのです。
「元恋人との再会は異なった種類のロマンスで、調査対象者たちの人生においてしばしばもっとも激しい体験だ」とナンシーさんは書いています。なぜなら、そこには「決して終わらなかったロマンス」があるからなのです。
若いときにある状況がふたりを引き離しましたが、再会した今、「こうだったかもしれない」というストーリーを夢想しはじめます。同じ過去を共有しているということが結びつきと親密感を固めていきます。
というわけで、かつての恋人とのインターネット上の再会は、コンピュータをとびこえて実際の浮気につながりやすいのだそうです。
ところがナンシーさんの調査では、現在の配偶者と別れてかつての恋人と結ばれたのは、全体のわずか5%しかいませんでした。たいてい、どちらかが結婚を望むけれど、片方は今の配偶者と別れないという選択をして、二人の恋はつらい終わりを迎えることが多かったようです。
というわけで、インターネットやFacebookなどで昔の恋人を探すのは、慎重にしたほうがよさそうです。下にあるのは「Facebookで高校時代の恋人を捜してる? これを見てからにして」というタイトルの動画。
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