Loving kindness meditation は、日本語では「慈悲の瞑想」と訳されている。愛と慈しみの瞑想といった意味合いで、仏教のメッタ(metta)瞑想からきており、メッタという言葉がパーリ語で「慈悲の心」を表す言葉。 気持ちがすさんでたり、とげとげしているときにしてみるといいのだが、脳にもポジティブな変化をもたらすらしい。 慈悲の瞑想と脳の変化 研究では、慈悲の瞑想は他者の感情を知る神経系の反応の変化や脳の情動プロセス領域の活動性の変化と関連していることが示されている(Lee, et al. 2012)。また、近年の研究では、慈悲の瞑想により、「目から心を読むテスト」(Reading the Mind in the Eyes Test)で他者の感情を読み取り、共感する能力が非常に向上することが発見された (Mascaro, et al. 2013)。機能的核磁気共鳴断層画像法(MRI) を用いた研究では、思いやりの訓練によって、利他行動および社会意識と情動調律に関連した脳部位の活動性の変化がともに増加することが発見された(Weng, et al, 2013)。また、メッタ瞑想は抑うつ状態の人の脳波図(引きこもりと関連する前頭野α波の不均衡)を改善することが示されている(Barnhofer, et al. 2010)。 Change Your Brain With Kindness | Psychology Today 慈悲の瞑想を実践する 現在、日本でよく知られている慈悲の瞑想は、スマナサーラ長老の著作などで紹介されることの多いテーラワーダ仏教系のやり方だろう。 慈悲の冥想Mettâ Bhâvanâ 音声ファイルも聞くことができる。 Psychology Todayで紹介されている Loving kindness meditation は、宗教的な色合いがより少ないようだ。 ゆったりと目を閉じて座って、リラックスするまで何度か深く呼吸をする。まず自分自身が安全で快適な空間にいることをイメージして、その人の目を見つめながら、2〜3回次のように唱える。 May I have joy. May I have happiness. May I be free from suffering....