プラセボ(偽薬)でも腰痛は軽減するという研究

11/10/2016

心理学 身体

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イワシの頭も・・・
イワシの頭も・・・ posted by (C)kontenten

プラセボだとわかっていても腰痛は緩和する|CareNet
慢性腰痛の患者は、薬がプラセボ(偽薬)だと知りながら飲んだ場合でも、症状が軽減する可能性があることが新たな研究で示された。従来の腰痛治療に加えて偽薬を服用した患者は、従来の治療だけを受けた患者よりも、疼痛や身体障害が少なかったという。
ということだそうです。

イワシの頭も信心から」が研究で確かめられたというわけですね。

ちなみの「鰯の頭も信心から」という言葉は、節分に鰯の頭を柊の枝に刺して戸口に置くことで鬼を退散させようとした風習に由来しています。
鬼は、柊のとげと鰯の匂いが苦手なんですね。

実験では、慢性腰痛の患者さんたちが「プラセボ」と瓶に書かれたプラセボ薬を服薬したのだそうです。
3週間後、プラセボ群では疼痛レベルの通常値および最大値に30%の低減がみられた。従来治療群では、通常値が9%、最大値が16%低減した。疼痛による身体障害は、従来治療群では変化がなかったが、プラセボ群では29%の低減が認められた。
従来治療群よりも疼痛の低減率が大きいのですね。

患者と医師のよい関係性が、症状に変化をもたらすのだろうと書かれていました。医学教育にもっとプラセボの効用(とか鰯の頭の活用)を学ぶ機会があってもいいのではないでしょうか。


パワフル・プラセボ―古代の祈祷師から現代の医師まで

をまた読み返してみようと思います。


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