「右利き」は180万年前から存在していた|CareNet
タンザニアで見つかった180万年前の初期人類ホモ・ハビリスの化石の顎から、右利きの最古のエビデンスが見つかった。上の前歯の唇側には擦り傷があり、そのほとんどが左上から右下へと走っていたという。この傷は、口に入れた食べ物を左手で引っ張りながら、右手に持った石器で切断したときにできたものだと考えられる。この印は、ホモ・ハビリスの個体が右利きであることを示唆しており、ネアンデルタール人以前のヒトで右手の優越性を示した初めての有力な証拠である。
とのニュース。

原著論文は以下でアブストラクトを読むことができました。



Frayer DW, Clarke RJ, Fiore I, Blumenschine RJ, Pérez-Pérez A, Martinez LM, Estebaranz F, Holloway R, Bondioli L.
J Hum Evol. 2016 Nov;100:65-72. doi: 10.1016/j.jhevol.2016.07.002.

ということは、人以外の動物にはあまり利き手というのはないのだろうか?

などと思って少し調べてみました。

魚には手はないけれど、「右利き」「左利き」の差がある種類のものがいるらしいのです。


アフリカのタンガニイカ湖に生息するある種の魚には、獲物となる魚を右側から襲うタイプ「右利き」と、左側から襲うタイプ「左利き」がいて、それらは口の形が左右で異なり、右利きは右から、左利きは左から襲ったときのほうが捕食が成功しやすい(現代ビジネス
「利き手は、進化の証!? 右利き、左利きがあるのは、○○確率を上げるためだった」

というタイトルがつけられてますが、「○○確率」を読むには会員にならないといけないようでした。

ナショナルジオグラフィックの「カンガルーは左利き、有袋類の利き手研究」を読むと、
これまで四足歩行をする動物の利き手(利き脚)が報告された例はない。移動するのに四肢すべてを使う必要があるからだろう。しかし、2本の脚で歩く人間やカンガルーなどの場合、手をほかの作業に使うことができる。
という理由で、カンガルーに「利き手」が進化したようです。

よろしければこちらもどうぞ(フランダース利き手テストというのがあります)
利き手と発達障害、統合失調症