スキップしてメイン コンテンツに移動

プレゼント・ハラスメント(ありがた迷惑)

はてな匿名ダイアリーで

先週給湯室で後輩がビールを捨てていた

という日記を読みました。

書き手の会社では、お中元やお歳暮でもらったビールを社員で分け合う風習があるそうです。

後輩の女性が、もらったビールを会社の給湯室で、プシュッと開けてはジャバジャバと流し捨てているのを目撃した先輩が書いた日記らしいのです。
「何してるの?」
「ビール捨ててるんです」
「うんそれは見て解るけど、なんで?」
「うち家でお酒飲まないんです」
後輩は笑顔でそう言いながら引き続きビールを捨てる。
「そういうのは家で捨てた方がいいんじゃないかな」
「飲みもしないもの持って帰るの重いから嫌です。電車で邪魔ですし」
「いやでもせっかく貰ったのに…」
「欲しいなんて言ってませんし、断ったのに無理矢理押し付けて来ただけじゃないですか。
しかも人が席離れてる間にどんどん数が増えてくし」
(家で晩酌しない人が若い人の机にビールを置いて行く事があります)
「捨てるくらいなら私貰うよ」
「さっき差し上げますって言ったのにいらないって言ったじゃないですか。
貰ったんだからどうするかは私が決めます。これは捨てます。
缶とビンは捨てるのにお金かかりませんし、ゴミ出しはちゃんと私が行きますよ」
後輩は終始笑顔で、いつもと変わらぬ穏やかな口調でビールをじょぼじょぼ捨て続けた。
とのことで、「先輩」や会社の上司(「おじさん」)たちは、悪意はなかったのに、この後輩はなんでニコニコしながらキレてこんなことするんだろう、という文章でした。

最初に読んだときは、(そうだな。ありがとうございまーすともらっとけば丸く収まるのに)とちょっと思ったのですが、よくよく考えると、飲みたくないのにお酒が何本も机に置かれるのって、けっこう嫌なものかもしれません。うん。一種の「アル・ハラ」ですよね。

コメント(トラックバックっていうの?)を読んでいて、「プレゼント・ハラスメント」という言葉があるのを知りました。

「贈り物」という、表立っては断りにくい、「善意の」行為なだけに、嫌な人にはものすごく負担になるということですね。

LINEで『プレゼント・ハラスメント』という漫画が公開されて話題を呼んだんだそーです。

読んでみました。

嬉しくないプレゼントをたびたび送ってくる会社の先輩に対して、断ることもできず、

「人の好意を拒むのは気が引けます・・・」

と受け取る女性の話。

で、最後はなんだかLINEのギフト?の宣伝になっておりました。

「ハラスメント」というのは、善意や好意の影にも潜んでいるのだから、できるかぎり意識しておきたいものだなと思います。

ハラスメントには、32種類あるんだそうですよ()。

セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラといった言葉はよく聞きますが、

「ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)」=血液型による嫌がらせ

「テクノロジーハラスメント(テクハラ)」=テクノロジーに詳しい人が、そうでない人に対する嫌がらせ

ゼクシャルハラスメント(ゼグハラ)」=女性が男性に対して結婚を迫ることで心理的負担を与えるいやがらせ(部屋に結婚雑誌「ゼクシィ」を置いて結婚したいことをアピールすることに由来)

なんていうのも、命名されているようです。

うーむ。

コメント

このブログの人気の投稿

果物に例える恋愛心理テスト「フルーツバスケット」で本音がわかる?

簡単な恋愛心理テスト「フルーツバスケット」 「フルーツバスケット」という簡単でおもしろい心理テストのことを聞きました。 「心理テスト」というよりは「心理ゲーム」と呼んだ方がいいですね。 こんなゲームです。 【問】 あなたの目の前に、フルーツバスケットがあります。バスケットには、リンゴ、バナナ、ぶどう、みかん、イチゴ、キウイが入っています。5種類のフルーツを、それぞれ身近な異性にあてはめてみてください。 リンゴ= バナナ= ぶどう= みかん= イチゴ= キウイ= さて、いかがでしょう? 何人かにあらかじめ聞いておくと、後で比べられて楽しいです。

数唱と語音整列の乖離は何を意味しているか?

WAISの数唱と語音整列について、この二つに乖離があったらどう解釈されるんだろうかと思って調べてみたメモ。どちらも作動記憶(ワーキングメモリー)に含まれる下位検査だが、いくらか性質が違う。両者の相関は、中程度くらいだったと思う。 数唱 vs 語音整列 Digit span versus letter number sequencing とある海外の掲示板(?)でのやりとり。 一方が他方よりも高得点だった場合、どんな風に説明できるかな? どっちも順番に配列することが含まれているし、ほとんどの人が順序を操作するために聴覚的記憶を使ってると思う。けど、4点以上の乖離(discrepancy)があった場合は? 実施したばかりのアセスメントを詳しく考えてみると、言葉の受容と表出が明らかに難しいケースだったけど、視空間スキルと処理速度はまったく問題なく保たれていた。-Miriam という問題提起に対するスレッドのようだ。 私も以前に何度か同じようなパターンに出会ったことがあって似たようなことを考えたことがあるけど、ぜんぜん専門外だったから。あなたももう考えてるだろうけど、語音整列はたぶんより複雑な課題だと思う。というのも、数唱のように単に数字を扱うんじゃなくって、(文字と数字という)二種類の情報を使ってそれを切り替えながら作業しなきゃいけないから。被験者が教示を理解して、すべてをすっかり頭に入れることができたという手応えはありましたか? これ(語音整列)を実行するにはいくつかの操作が必要だし、呈示されたものすべてを受け取るには言語受容スキルが特に障壁となるかもしれません。他の下位検査にもこの仮説が当てはまるならば意味をなさないかもしれませんが・・・もっと知識のある人ならいい意見が出せるかも。-Butterfly22 私も同じように考えていました。数唱よりも語音整列の方がいいスコアを示しているような同様のアセスメント事例がおかしいのはなんでかなって。-Miriam 数唱が高くて語音整列が低い場合は、並べ替えなどの操作が入ると難しいのかなと推測できるけど、逆の場合はなんだろう。 数唱は基本的にはワーキングメモリーのタスクだけど、語音整列は、上の人が言ってるみたいに、もっと複雑だ。より心的に柔軟でないといけないし、情報の保存/再生の能力だけでなくて...

イヤーワームになる曲トップ9、そして対処法(頭から離れない曲)

止まらないメロディーの正体とは?イヤーワーム現象を科学する 1. イヤーワームとは?耳に残る音楽の正体 頭の中で特定の曲が何度も繰り返される現象を「イヤーワーム」と呼びます(ディラン効果とも。ボブ・ディランの「風に吹かれて」もイヤーワームが生じやすい曲として知られています)。この言葉は、英語の「earworm(耳の虫)」に由来し、まるで耳に虫が入り込んで音楽を流しているかのような感覚にたとえられています。イヤーワームは、特に集中が必要な時や眠る前に起こりやすく、勉強中や仕事中に困った経験がある人も多いでしょう。 頭のなかである曲が延々と流れ続けて止まらなくなる現象を「イヤーワーム」と言います。 「耳の虫」という意味で、まるで耳に虫がもぐりこんで音楽を流しているみたいに体験されることからそう呼ばれています。 強迫性障害や統合失調症の症状として見られることもありますし、健康な人だってしばしば体験します。脳のバグみたいなもんでしょうか。勉強中や仕事中など、何かに集中しなくてはならないときに、イヤーワームが気になって仕方がないということもあります。受験生でイヤーワームに取り憑かれて困っているという人の話を聞いたことがあります。確かに困りますよね。 Psychologists Identify Key Characteristics Of Earworms 「心理学者たちが見つけたイヤーワームの本質的特徴」 という記事が、アメリカ心理学会のサイトに掲載されていました。 イヤーワームを生じさせやすい曲として、たとえばレディ・ガガのBad Romanceが挙げられていました。 2. イヤーワームが起こりやすい人とその原因 イヤーワームは健康な人にも頻繁に起こりますが、強迫性障害や統合失調症などの精神疾患と関連する場合もあります。脳が「バグ」を起こしたかのように、無意識にメロディーがリピートされてしまうのです。心理学的には、音楽の反復やリズムが脳に影響を及ぼし、メロディーが意識に残り続けることが指摘されています​ Hiroshima University Repository 。 3. 科学的に解明されたイヤーワームを引き起こす音楽の特徴 アメリカ心理学会の研究によると、イヤーワームを引き起こしやすい曲にはいくつかの共通点があります。それは以下の3...