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ハロウィン小話。進化心理学で解く「呪いの館はなぜ僕らをぞっとさせるのか」

ハロウィンということで、魔女や骸骨、ゾンビ、ドラキュラなどの姿でコスプレした子どもや大人(最近は大人の方が多いですね)が街を練り歩いているころでしょう。 欧米ではこのお祭りの時期、「怖い話」を皆でして盛り上がることもあるようです。 日本でも夏になると怪談をするのといっしょですね。 ホラーといえば、「呪いの館」というジャンルがあります。 旅の途中に道で迷った人(カップルとか)が、森の中の館に一晩の宿を乞う、というのが定番のストーリーの始まりです。 ちょっと不気味な顔をした主人が出てきて最初はびっくりするのだけど、夕食なんぞごちそうになったりして、「なんだ、意外といい人じゃない」「そうだね、ラッキーだったね」なんて言っていると夜中に恐怖の出来事が・・・ てな感じで物語は展開していきます。 いや、さすがにここまでベタな「呪いの館」ものはもうないかもしれないですが、クラシックなホラー映画では定番です。 パロディ映画ですが、『ロッキーホラーショー』もこの「呪いの館」モチーフが使われていました(また映画館で観たいな。かつて観たときは、コスプレしているファンがたくさんいました)。 進化心理学で解く「呪いの館はなぜ僕らをぞっとさせるのか」 Evolutionary psychology explains why haunted houses creep us out | the conversation というエッセイでは、タイトル通り、「呪いの館」の怖さについて、進化心理学の視点から説明されていました。 心理学的な観点から見れば、恐怖の引き金となる呪いの家の作用は、「家」なんてものが存在するよりずっと以前から進化してきたのです。 こうした警戒信号は、隠された危険を警告して、私たちが注意深くふるまうようにしてくれるのです。 呪いの館が私たちをぞっとさせるのは、明らかな恐怖があるからではなく、むしろ恐怖の対象があるのかないのかはっきりしないからこそなのです。 生きものには、‘agent detection’ メカニズムというものがあって、何か動いたり、気配がしたときに、「何かが意図を持って行動しているのではないか」と推測するような能力があるのだ、ということがエッセイには書かれていました。 森の茂みの向こうでざわざわ...

うつ病を繰り返すネズミと脳

理化学研究所脳科学総合研究センターの研究グループが、うつ病を繰り返すモデルマウスをつくることに成功して、うつ状態の原因が脳の「視床室傍核」という部位の機能障害に関係がある可能性が高いことを発見したのだという。 自発的なうつ状態を繰り返す初めてのモデルマウス ―うつ病の新たな候補脳部位を同定― ええと、脳の「視床室傍核」がうまく機能していないマウスは、うつ病の診断基準を満たした、ということなのかな。 「自発的なうつ状態」というのは、人間でいうところの「内因性のうつ」と似ているのだろうか。 動物実験では、マウスを溺れさせたり、ぶらさげたり、動けなくしたりとストレス状況において人工的に「うつ状態」をつくり出すことがあるので(かわいそうだ)、それと対比されていると思われる。 それにしてもマウスのうつ病の診断だって。 興味喪失 睡眠障害 食欲の変化 動作の緩慢 疲れやすい 社会行動の障害 といったことのようです。『トム&ジェリー』のジェリーとは真逆といった感じのマウスを想像すればいいのでしょうか。 こうしたマウスは、抗うつ薬を投与するとちゃんと良くなるのだという。 理研には「60秒でわかるプレスリリース」というコーナー(?)もあって、分かりやすく解説されている。 研究チームは、モデルマウスのうつ状態の原因となる脳の部位を探索し、異常なミトコンドリアDNAの蓄積やミトコンドリア機能障害が「視床室傍核」という部位で顕著であることを見い出しました。(・・・)正常なマウスの視床室傍核の神経細胞の神経伝達を遮断することにより、モデルマウスに似た行動低下状態が現れることを見いだしました。これらのことは、モデルマウスのうつ状態が視床室傍核の病変によって生じていることを示しています。 いや、あんまり分かりやすくはないか。 理研で、こんな研究も発表されていた。 光遺伝学によってマウスのうつ状態を改善 ―楽しかった記憶を光で活性化―

恋愛から裏人格まで怖いほど当たる?おもしろ深層心理テスト(砂漠のキューブ)

立方体パーソナリティ・テストという名称で、海外のあちこちのサイトに掲載されている心理テスト(というか心理ゲームのたぐい)を紹介します。 このゲームで遊べば、自分についてびっくりしてショックをうけるようなことが明らかになるかもしれませんよ。友だちをつくるきっかけには最適! といったような心理テストなんだそうです。 鉛筆と紙を用意してください(なくてもいいけど)。

教育の経済学と非認知能力

例によってdマガジンで雑誌をぱらぱら。 「週間東洋経済」(2015年10月24日号)を読んだ。 ふだんはほとんど手に取ったことのない雑誌だ。 “「教育」の経済学” という特集で、なかなか面白かった。 今年の6月に発売された『「学力」の経済学』(中室牧子著)という本が15万部を超えるベストセラーになっているそうで(今度読んでみよう)、「教育経済学」に注目が集まっているという趣旨の記事だった。

アメリカ人の58%が宇宙人がいると信じている(不思議現象に対する態度の尺度があるんだって)

dマガジンでNEWSWEEKを読んでいたら「あなたは宇宙人を信じますか? 地球外の文明を探す研究を阻むアメリカ人の信仰心」というコラムがあった。 ある調査によると、宇宙のどこかに私たち以外にも知的生命体が存在していると考えるアメリカ人は、全体の54%だったという。 反対に、宇宙人はいないと答えたのは24%。 3分の1の人は、地球のような知的生命体が生息するのに適した場所はほかにはないという理由から、そう答えた。 残りの3分の2は「人類は、神が創造したものだから」宇宙人はいないと考えているのだという。 他の世論調査では、神が一万年前に人類を創造したと考えているアメリカ人は42%にものぼるのだ。恐竜の化石なんかも、一万年前に神様がえいっとこしらえたことになっている。 宇宙人は地球に存在、世界で2割の人が肯定=調査 このロイターの記事によると、イプソスという調査会社が世界22か国の23000人に実施した調査では、宇宙人が「地球に」存在すると考えている人の割合は20%だという。 地球に存在するということは、映画の『メン・イン・ブラック』や、マンガ『レベルE』みたいに、宇宙人が人間に化けて潜伏しているということらしい。 インドや中国では、その割合が40%を超えるとのこと。  イプソスのシニアバイスプレジデント、ジョン・ライト氏は、宇宙人の存在を信じる人の多さは、その国の人口の多さとも相関関係がありそうだと指摘。「極端に言えば、人口が少ない国なら隣人のことをよく分かるようになるのでは」と述べている。  性別では、地球上に宇宙人がいると考えているのは男性の22%、女性の17%だった。  また年齢別では、宇宙人の存在肯定派の多くが35歳以下だった。 19世紀、産業革命で都市化したイギリスでスウィーニー・トッド(Sweeney Todd)伝説(悪い理髪師が、客の喉を剃刀で掻ききるという都市伝説だ)が広がったのと同じく、お互い素性を知らない人々がたくさん集まると、「ひょっとして宇宙人では」「もしかすると殺人鬼かも」といった疑心暗鬼が浮かぶものなのかもしれない。 関連の事柄を検索(というかネットサーフィン)していたら、先日の日本心理学会で、 不思議現象に対する態度尺度の改訂(1) 不思議現象に対する態度 という発表があったの...

人はだまされるものだ

今週の「ほぼ日WEEKS」の言葉から。 人はだまされるものだと、思ってるほうがいいかもしれません。「ぜったいだまされない」と思っている人って、だまされた人を、笑うんですよ。だまされる人を笑う社会が、だまされる人を作っている。そんな気がするんです。——平林有里子さんが『イマサギ。いまどきの詐欺的商法』の中で そういうものかもしれない。 「絶対だまされないぞ」 と構えていると、まわりに対して疑心暗鬼になってしまうし、 「だまされたほうが悪い」 と皆が考えるような社会は、あんまり住み良いとは感じないだろうな。 イマサギ。いまどきの詐欺的商法 |ほぼ日刊イトイ新聞 対人信頼感尺度 というのがあった。 人は、多少よくないことをやっても自分の利益を得ようとする。 人は、成功するために嘘をつく。 人は、口先ではうまいことを言っても、結局は自分の幸せに一番関心がある。 人は、だれかに利用されるかもしれないと思い、気をつけている。 人は、ほかの人を信用しない方が安全だと思っている。 といった質問に5段階で答える尺度とのこと。 日本語版パラノイアチェックリスト という尺度も、信頼感や疑い深さを測定している。「私は他人に対して用心している必要がある」「私は陰で悪口を言われている」といった項目があった。

虐待された愛着障害の子の脳は誉めても響きにくい?

虐待受けた子供:脳の機能低下 褒めても響かぬ? |毎日新聞 福井大学の子どもの こころの発達研究センター による報告。 反応性愛着障害(reactive attachment disorder : RAD)とは、虐待やネグレクト(も虐待の一種だけど)などの不適切な環境で育った子どもが、愛着などの親密な人間関係において不安定でややこしい行動を示すような状態を表す言葉だ。 そうした子どもは、抱っこされても視線を合わせない、近づいたと思えば、逃げたり逆らったりするといった、不安定な人間関係をもつようになる。 福井大学の研究では、反応性愛着障害になった子どもの脳は、「視覚的な感情処理に関わる部位」が小さい傾向があることが分かったのだという。また、やる気や意欲に関わる脳の部位の活動が不活発であることも判明した。こうしたことから、愛着障害の子どもは、「成果を誉める」「誉めて伸ばす」といった教育的・心理療法的な関わりが、効果が少ないかもしれないと考えられている、といった記事だった。 研究グループは、10〜17歳のRADの21人とそうでない22人の脳の断面を磁気共鳴画像化装置(MRI)で撮影。形態や働きを比べたところ、RADの子供は「視覚野」の灰白質(脳神経細胞が集まる領域)の容積が2割ほど少なかった。この部位はダメージを受けると他人の表情から感情を読み取りにくくなるといい、虐待などが脳に影響を与え、症状につながっている実態が分かった。 なんで虐待によって「視覚野」がダメージを受けるんだろう。 トラウマって、視覚優位なところがあるのかもしれない。 『「戦争」の心理学:人間における戦闘のメカニズム』(デーヴ・グロスマン&ローレン・W・クリステンセン、二見書房) にも書かれていたけれど、危機的な状況になると、感覚器官は生き残るために必要な情報だけに集中するようになる。銃声さえも耳に入らなくなるというのだから、ほんとに目の前の重要なことだけしか目に入らなくなるのではないかな。 「目に焼きつく」のと「見たくない」「見えにくい」のは表裏一体なのだろうな、というのがこの記事を読んでの仮説。  また、10〜15歳のRADの子供16人とそうでない20人に金銭報酬を得られるゲームをしてもらい、脳の活動を調べたところ、やる気や意欲などに関わる「線条...