一週間のFacebook断ちで得られる4つのメリット

12/07/2015

SNS 心理学

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「あなたがFacebookを一週間やめるべき理由」
This is Why You Should Quit Facebook For One Week|PsyBlog
を読みました。

Facebookを一週間やめてみることが、人々のメンタルヘルスにおよぼす影響を心理学者が確かめてみた、という記事でした。

集中力を高めたり、社会的な生活を促進して幸福感を増すことができるんだって。
しかもタダで。今すぐ。
薬もなしで、カウンセラーに会う必要だってないんだと。

それが一週間のFacebook断ちというわけです。

デンマークにあるHappiness Research Institute(幸福研究所)というシンクタンクの報告が元ネタのようです。ので、読んでみた。

THE FACEBOOK EXPERIMENT 
DOES SOCIAL MEDIA AFFECT THE QUALITY OF OUR LIVES?
Facebook 実験
ソーシャルメディアは、私たちのクオリティ・オブ・ライフに影響を与えているのか?」

というタイトルの報告書をダウンロードすることができます。

それによると、94%のユーザーがFacebookを尋ねるのを日課としていて、78%が日に30分かそれ以上使っていて、61%が「いいこと」をポストしたがっているのだそうです。

実験では、1095人のFacebook ユーザーが、一週間のあいだ、これまでと同じように使い続けるグループと(コントロール群)、辞めてみるグループに分けられました。

一週間後、Facebook断ちという「処理」を受けたグループの人たちには、次のような目覚ましい改善が認められました。
  1. より良い社会生活
  2. 集中しやすくなる
  3. 気分がよくなる
  4. 時間を無駄にしなくなる
なんだかいいことばかりじゃないですか。ほんとか。

ええと、報告書によると、

一週間Facebook断ちした人の88%はハッピーで(コントロール群は81%だそう。有意差あるのか?)、人生を楽しんでいるのは84%(コントロール群は75%)、孤独に感じているのは16%だけ(コントロール群は25%)だそうです。

Facebookを辞めたほうがさみしくないというのは興味深いですね。

どうやら、Facebookのかわりに、会話したり、家族に電話したりと他のことをする時間が増えたために、より穏やかに感じるようになったということのようです。

また、Facebook envy と呼ばれるような嫉妬心を刺激される機会が少なくなることで、気分が落ちついたということもあるとのこと。たしかに、人々はソーシャルメディアには「いいこと」しか書かない傾向があるので、「楽しそうだ、幸せそうだ、うまくやってやがる」とうらやましく思ってしまいがちですね。
いわゆる、「隣りの芝生は青い」という現象です。
PEOPLE ON FACEBOOKARE 39% MORE LIKELYTO FEEL LESS HAPPYTHAN THEIR FRIENDS.
なんて結論だった。Facebookユーザーは、Facebookをしてない友だちと比べて39%以上もハッピーではないんだと。
INSTEAD OF FOCUSINGON WHAT WEACTUALLY NEED,WE HAVE ANUNFORTUNATETENDENCY TO FOCUSON WHAT OTHERPEOPLE HAVE.
「本当に必要なことにフォーカスするかわりに、私たちは、他人がもっていることにフォーカスしてしまうという不幸な傾向をもっているのです」
だそうですよ。

幸福研究所の次のテーマは、一年間のFacebook断ちを実験してみるということらしい。

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心理学(臨床心理学中心)と関連領域についての覚書です。


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