「苦しみと同情:人生における逆境体験と共感
Suffering and compassion: The links among adverse life experiences, empathy, compassion, and prosocial behavior.
Lim, Daniel; DeSteno, David
Emotion, Vol 16(2), Mar 2016, 175-182.
過去において苦しみを経験するということは、伝統的には人生にネガティブな結果をもたらすと考えられてきました。けれども、徐々に明らかになってきたことによれば、逆境とレジリエンスのあいだには不均一さ(heterogeneity)があることが示唆されています。苦しみを共にすることで、逆境はしばしば協調行動を高めるのです。本論文で、著者は二つの研究を提示し、過去の逆境体験の重さが共感に媒介された同情という永続的な傾向と結びついているかどうか、そしてもしそうなら同情は他者の苦しみを和らげるという行動とリンクしているかどうかということを検証しました。MTurkとラボラトリに基づいたパラダイムを用いて(?)、著者らは、過去の逆境体験のシビアさが大きいことは、共感性の高まりを予測する、そして必要なときに他者に同情を感じる安定した傾向とリンクしていることを発見しました。また彼らは、同情の個人差が、他者を支援する行動反応を生じさせることを示しています。
MTurkというのがよく分からなかった。Mechanical Turk?

辛い体験をして成長する人と、すさんでしまう人が確かにいるけれど、それを分けるのはなんでしょう?

個人の回復力? 周囲のサポート?