お金と幸福に関する意外な心理学研究の結果

公開日: 3/15/2016 お金 幸福 心理学


Christopher J. Boyce, et al. Individual Differences in Loss Aversion:Conscientiousness Predicts How Life Satisfaction Responds to Losses Versus Gains in Income,the journal Personality and Social Psychology Bulletin,March 9, 2016

『パーソナリティと社会心理学誌』に掲載された論文。
「失うことへの嫌悪の個人差」といったタイトルです。
副題は、収入を失うことと得ることが、それぞれ人生の満足度にどれくらい影響を与えているかをConscientiousness(律儀さとか良識性)が予測している、といった意味合いでしょうか。



大富豪は幸せか?

アメリカの大統領選挙で世間を騒がせているドナルド・トランプ氏はそうとうな大富豪ということで知られています。

世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中|Newsweek

なんてニュースも少し前に話題になりました。

昔読んだ誰かのギャグマンガで、プール一杯に札束が入っていて、あふれだして大変なことになるといったような場面があったのを記憶しています(タイトルも作者も忘れたけど)。

「お金持ちになればきっと幸せだろう」
と私たちはなんとなく思っていますが、本当のところはどうなんでしょう?

というわけで、社会心理学者たちが調べてみたということらしいです。

良識的な人ほど収入が減るのが苦痛

著者のBoyceさんらは、conscientiousness(良識性)が経済面での喪失嫌悪を予測しているのではないかと考えました。

conscientiousnessとは、五因子性格理論などでおなじみの特性ですね。たぶん。

ドイツの10万人を超える人を対象にした調査から分かったことは、パーソナリティ傾向としてconscientiousnessが高いほど、収入が減ることに対して強い反応を示すということです。

他方で、conscientiousnessでない人は、お金を失うという事態にあんまり堪えなかったそう。

この論文を紹介したPsyBlogの
Money And Happiness Have An Astonishing Relationship, New Study Finds
というブログ記事によると、

より多くのお金を得ることで、人は必ずしも幸せにはならないけれど、
お金を失うということは人々を不幸にする。
とくに、あるパーソナリティ特性をもった人にとっては辛いんだ、と書かれていました。

孫引きですが、Boyceさんはこう書いているとのこと。
“Continually increasing our income is not an important factor for achieving greater happiness and well-being for most people living in economically developed countries.
Instead, we should aim for financial stability to achieve greater happiness, while protecting those individuals who experience negative income shocks.”
経済的に発展した国々に住むほとんどの人々にとっては、収入がだんだん増えるということはより幸福で健やかな状態を達成するための重要なファクターではない。むしろ、経済的な安定を目指したほうがより幸せになれるんじゃないか、ということのようです。

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