インターネットを使った認知行動療法で社会不安障害の患者の脳が変化する
インターネットを利用した9週間の認知行動療法によって、社会不安障害を患う患者さんの脳の容量と活動が変化し、不安が減るのだそうです。
スウェーデンの研究とのこと。
研究者によれば、脳というのは驚くほど適応的なんだそうです。
たとえば、ジャグリングやテレビゲームを見せることでも脳の容量に影響を与えることが研究で確かめられているそうです。
なんでジャグリングなんでしょう。
EMDR効果があるのか(そういえば、お手玉がうつや不安障害に効果的だという話を聞いたことがあります)。
ええと、この度の研究では、26名の社会不安障害の患者さんたちが、インターネット認知行動療法(ICBT)を受ける前後にMRI(核磁気共鳴画像法)で検査されたとのこと。
その結果、脳の扁桃体のボリュームと活動が減少したのだそうです。
扁桃体が小さいほど、患者の改善も大きかったとのことで、扁桃体の縮小によってその部位の活動も減るらしいのです。
扁桃体は怒りや恐怖に強く関係していると考えられている部位ですので、その活動が穏やかになるということは、不安の減少ともつながっているのですね。
対象となったのが26名と少ないので、まだ予備的な研究と言えそうですが、インターネットやパソコン、モバイルデバイスを使った治療なども、活用されていくといいですね。カウンセラーの仕事は減るかもしれないけど。
ところで、脳の容量が増えたとか減ったと聞くと、えらい大事みたいに感じますが、「豆腐みたいなもんだから意外と増減するんじゃないか」とも思わなくもないです。このあたり実際のところはどうなんでしょうね。今度、お医者さんか誰かに聞いてみよう。
Neuroplasticity in response to cognitive behavior therapy for social anxiety disorder, journal Translational Psychiatry
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