幸せはお金で買えない? 性格と買い物が幸福に与える影響

8/20/2016

心理学

t f B! P L

二十代の頃より10倍金持ちになったという六十代の人間を見つけることは簡単だ。だが、そのうちのだれもが10倍幸せになったとは言わないはずだ。バーナード・ショー
「お金で幸せは買えない!」
なんて言われることがありますが、果たして本当なんでしょうか?

Money Buys Happiness When Spending Fits Our Personality

サイコロジカル・サイエンス誌に英国ケンブリッジ大学の心理学者たちによる「パーソナリティに合った消費であれば、お金で幸福を買うことができる」という論文が掲載されています。

調査ではイギリスに住む約7万6000人が、半年間にどんなふうにお金を使ったか、そしてそれぞれどんな性格をしているかということを分析しました。

どんな人が、何にお金を使ったときに、心理的な満足感が大きいかということを調べたわけです。

その結果、自分の性格に合ったことにお金をたくさん使っている人ほど、より幸せを感じているのだと判明しました。

性格傾向の調査は、例によって5因子性格理論によるものです。
  1. 経験への開放性
  2. 誠実性
  3. 外向性
  4. 協調性
  5. 情緒不安定性
という5つの性格特性によってパーソナリティを捉えようという、現代の心理学で共有されている視点です。

それぞれの性格傾向が強い人が、より満足したお金の使い方は、次のようなものでした。
  1. レジャー、旅行、音楽
  2. 保険、健康、ジム
  3. 娯楽、外食、
  4. チャリティー、ペット
  5. ギャンブル、モータースポーツ
つまり、経験への開放性(好奇心が強くて新しいことが好きな人)は、旅行やレジャーにお金を使うとより満足するのです。
情緒不安定な人がギャンブルやモータースポーツで満足するというのは意外ですね。


それぞれの性格傾向の人が、満足度が低かったお金の使い方は、

  1. 住宅費
  2. ギャンブル、レジャー
  3. 保険料
  4. ギャンブル
  5. チャリティ、本

だそうですよ。






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