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7月, 2018の投稿を表示しています

トキソプラズマによって脳が操られている

NATIONAL GEOGRAPHICに掲載されていた「 トキソプラズマが人の脳を操る仕組み 」という記事が興味深かったので紹介します。 トキソプラズマという、世界の人口の三分の一くらいが感染しているありふれた寄生虫がいます。 そのトキソプラズマが、人間の行動を操っているのかもしれないというストーリーなのです。 トキソプラズマは通常は猫に寄生するのですが、猫から猫へと感染を広げるために、ネズミを仲介しているんだそうです。 トキソプラズマに寄生されたネズミは、 反応時間が遅くなる 無気力になる 危険を恐れなくなる といった行動上の変化が引き起こされます。 つまり、より猫に捕まって食べられやすい個体となるわけです。 トキソプラズマは白血球を使って脳に移動し、恐怖や不安を鈍らせる神経伝達物質を増やすことで、上記のような行動変化を生じさせているのだろうとのこと。 面白いのはここからで、トキソプラズマに感染した人間にも同様の変化が認められるらしいのです。 15年間、公衆衛生データによる実験と分析を行った結果、フレグル氏はトキソプラズマと人間の行動にいくつかの驚くべき関連性があることを突き止めた。トキソプラズマに感染した人は交通事故に遭う確率が2倍以上高まるが、これはトキソプラズマが反応時間を遅くするためだとフレグル氏は考えている。さらに、感染者は統合失調症を発症しやすくなるという。トキソプラズマ感染は自殺率の上昇に関連しているという別の研究チームの報告もある。 トキソプラズマは、本来なら異物を排除するはずの免疫細胞の中に潜り込んで、脳まで移動しているようです。免疫細胞を「トロイの木馬」にしている、と書かれていました。 リスクを顧みない行動を取る人は、あるいはトキソプラズマの感染を疑った方がいいのかもしれませんね。 猫を飼っていると精神疾患になりやすい? 猫の噛みつきとうつ病 でも、トキソプラズマと猫や人間の関係について取り上げています。

災害のときの発達障害の子どもと家族のサポート

朝日新聞に 発達障害の子どもと家族、災害時にどう支える という記事が掲載されていました。 「西日本豪雨の被災地で過ごす発達障害のある子どもや、その家族をどう支えればいいのか」といった趣旨の記事です。 災害のときには「これからどうなるのか」「どうしたらいいのか」と誰しも不安になります。 「見通しを立てるのが苦手」 「いつもと違うことが苦手」 「臨機応変に対処しづらい」 「人に助けを求めたり、コミュニケーションをするのが苦手」 「感覚過敏がある」 といった特徴をもつ発達障害のある子ども・大人にとっては、自然災害はいっそう困難な事態だと言えます。 中にはこうした困難からパニックになってしまう人もいるかもしれません。 発達障害情報・支援センターでは、「災害時の発達障害児・者支援について」というリーフレットが公開されているとのことでしたので、リンク先から読んでみました。 被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ:リーフレット 例えば「変化が苦手な人」が不安から奇妙な行動をしたり、働きかけに抵抗を示すときになどに、「してほしいことを具体的に、おだやかな声で指示します」といった関わり方のコツなどが書かれていました。