大塚製薬、AIで日本IBMと新会社 精神科向けにソフト
大塚製薬は13日、人工知能(AI)の技術を活用した精神科治療支援ソフトの共同出資会社を日本IBMと設立することで合意したと発表した。日本IBMの「ワトソン」を利用、精神科病院の電子カルテを分析して医師の治療の参考となる情報を提供する。数値化しにくい精神疾患の症状などの医療データを有効活用し、医師の治療を支援する。
大塚製薬と日本IBMのプレスリリースによると、

  • 大塚製薬が今まで培った中枢神経領域での知見をもとに、IBMのWATSONテクノロジーを活用したデジ タルヘルス・ソリューション「MENTAT(メンタット)」を開発し、その販売会社を設立予定 
  • 精神科医療では症状や病歴など重要な医療情報の多くが数値化されておらず、電子カルテ等に自由記 述されて蓄積されている。しかし、これらの閲覧や分析には時間を要するため、その膨大なデータが十 分には活用されていない 
  •  「MENTAT」は、数値化しにくい症状や病歴などの記述を自動的に統合・分析してデータベース化するこ とで、医療従事者が患者さんの医療データを有効に活用し、より良い医療を提供できるよう支援 

ということです。

IBM のWatson とは、「自然言語処理と機械学習を使用して、大量の非構造化データから洞察を明らかにするテクノロジー・プラットフォーム」だそうです()。

料理のレシピを考えてくれる「シェフ・ワトソン」とか、クイズ番組に挑むなど、ときどき話題になっていました。

人工知能「シェフ・ワトソン」にできて、人間にはできないこと|WIRED

ワトソンとは何? という動画。


構造化面接など、そのうちコンピューターがするようになるのかもしれません。

20年後、カウンセラーという仕事はどうなってる?

では、
カウンセラーや学校心理士が、20年後に機械やロボットによって自動化される可能性は0.5%とのことで、これはまず安心してよい数字なのではないかと思う。日本では、公認心理師の国家資格化が議論されていて、どうなるかは分かりませんが、カウンセラーという職業がまったくなくなってしまうことはなさそうだ。
と書きましたが、あと何十年かすれば精神科医もサイコロジストも、もしかするとだいぶん仕事が変わるのかもしれませんね。

AIに恋をしたら? 人工知能の倫理学
でとりあげたスパイク・ジョーンズ監督の映画『her /世界で一つの彼女』に登場したようなAIが相談に乗ってくれるなら、人間のカウンセラーよりもいいやという人だって出てくるでしょう。

そのときに「人間ならでは」のことってなに?
と考えてみるのも面白いですね。