Psychology Todayに次のようなタイトルの記事が掲載されていました。 Star Wars Psychology: How Does a Stormtrooper Learn to Hug? 「スターウォーズ心理学:ストーム・トルーパーはいかにして抱きしめることを学んだのか」といったくらいの意味です。 Stormtrooper since infancy, when does Finn learn to express any affection? 「赤ん坊のころからのストーム・トルーパーであるフィンは、いつ愛情表現を学んだのか」という副題がついていますね。 フィンというのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に登場したストーム・トルーパー(の中のひと)です。ストーム・トルーパーというと、白いアーマーを着てレーザーを撃ちまくるけど、ジェダイにぜんぶ避けられてしまうあの人たちですね。『フォースの覚醒』では、このストーム・トルーパーが主人公の1人となります。 この人ですね↓ もともとは、FN-2187 とたんなる番号で呼ばれていました。ファースト・オーダーを裏切って脱走したときに、レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロン(どうでもいいけど、日本語の語感からは、エース・パイロットっぽくない響きだ)から、「フィン」と名づけられました。 優秀なストーム・トルーパーでしたが、カイロ・レン率いるファースト・オーダーの部隊が、惑星ジャクーのトゥアナル村を襲撃したとき、フィンはあまりの残忍さに発砲できなかったのです。 このあたり、デーヴ・グロスマンの『 戦争における「人殺し」の心理学 』(ちくま学芸文庫) を連想しますね。グロスマンによれば、一般的な人間には「同胞たる人間を殺すことへの抵抗感が存在」します。第二次大戦中、敵との遭遇戦でライフルを発砲できた兵士は15から20%しかいなかったのです。 彼らは生まれて間もない頃から兵士としての訓練を受け、名前の代わりに識別番号を与えられた。ファースト・オーダーへの忠誠心と服従の精神を叩き込むため、トルーパーには長年にわたるプロパガンダ教育が施されていた。 スター・ウォーズオンライン百科事典 とのことです。 「スターウォーズ心理学」に戻りましょう。 記事の著者であるTravis...