椅子に人が縛られています。手元には「電気ショック」と書かれたボタン。住人は「押さないで」と言い、博士は「押してください」と言います。
これは、ブラウザで遊べる小さな心理ゲーム「押さないで実験室」の始まりです。全部で5つの部屋があり、約5分で終わります。
元になった実験
この遊びは、1960年代にスタンレー・ミルグラムが行った服従実験を下敷きにしています。実験では、権威者の指示に従って、被験者が最大の電圧まで進んだ割合が約65%と報告されました。
ただし、この結果や手続きには、その後多くの批判があります。実際には電気は流れていませんでした。また、「従順な人が多い」という単純な話として受け取るのも、正確ではありません。このゲームは、その問いを、遊びとして体験してもらうために作りました。
5つの部屋
それぞれの部屋は、性格の5因子(開放性・外向性・勤勉性・協調性・神経症傾向)を参考にしています。ただし、質問紙の項目をそのまま使ってはいません。状況に言い換えています。
- ふしぎ装置の部屋:博士の声だけが聞こえる部屋です。装置をどこまで試すかで、探索の幅が見えます。
- 歓声の部屋:観客が「押せ!」と煽ります。どう応えるかで、場への乗り方が見えます。
- 手順の部屋:ロボットが拘束されています。似た2つのボタンを、手順を守って押し分けられるかを見ます。
- 涙と挑発の部屋:ぬいぐるみの住人が、泣いてから急に挑発してきます。その変化にどう向き合うかを見ます。
- カウントダウンの部屋:10秒以内に決めるしかありません。時間の圧力で揺れるかを見ます。
結果は「性格の判定」ではありません
ゲームの最後には、5つの部屋での行動の記録が出ます。ただし、これは1回の、この条件での行動です。性格を決めるものでも、診断でもありません。
ボタンを押したことも、押さなかったことも、あなたの人柄を決めるものではありません。部屋の中で、その条件で起きた行動として受け取ってもらえたら、と思っています。
遊ぶときの注意
- 拘束や電気ショックを連想させる演出があります。気分が落ち着かないときは、無理に遊ばないでください。
- どの部屋も、いつでも出られます。
- 音が鳴ります。右上のボタンで切れます。
- 入力や行動は送信されず、保存もされません。
もし遊んでつらい気持ちが残ったら、身近な人や、専門の相談窓口に話してみてください。
遊んでみて、「自分は押さないと思っていた」「押してしまった理由が気になる」など、感じたことがあれば、ぜひ教えてください。
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