ポケモンGOの心理学

7/19/2016

ゲーム 心理学

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任天堂の株価が倍になり、日本でも明日リリースされるとのことで期待が高まっているポケモンGO。
ポケモンGOにうつや不安の治療効果が!
では、このゲームがうつや社会不安障害の人の治療に役に立つのではないかというニュースをお伝えしました。


今日はこんなのを読みました。
The Psychology Behind The 'Pokémon GO' Obsession | Forbs
「ポケモンGO強迫の背景にある心理学」

といったくらいのタイトルでしょうか。

エッセイの著者のAMY MORINさんは、サイコセラピストで『メンタルの強い人がしない13のこと』という本を書いているそうです。

13 Things Mentally Strong People Don\\\'t Do: Take Back Your Power, Embrace Change, Face Your Fears, and Train Your Brain for Happiness and Success

「ポケモンGO強迫(オブセッション)」という言葉は、「強迫的」といっていいくらいに人々がこのゲームにはまっていることを表しているようです。

まだひと月も経っていないのに、すでに1500万本くらいダウンロードされていて、もっとも成功したモバイルゲームとして認められたくらいなので、かなりの中毒性のあるゲームと言えそうです。

AMYさんは、心理学の観点からこのポケモンGO現象を分析しています。

まず挙げられているのが「ノスタルジア」。
消費者心理においては感情が大きな役割を果たします。ポケモンのカードゲームやテレビゲームをした世代が、ポケモンGOを見て「懐かしい」と思うのは無理もないことです。

「このゲーム、子どものころ盛り上がったよね」と懐かしく感じてついダウンロードしちゃった、という人も多そうです。

ちゃんと日本語訳も出てました。ポケモンGO、心理学でひもとく人気の秘密
ポケモンGOには、ソーシャル(社会的)な要素がふんだんにある。ポケモンを探し求めて近所や街中、田舎を歩き回っていると、ほかのプレーヤーに出くわす。同じゲームに熱中している同士だと、会話も弾む。
のだそうです。 また「群集心理効果」によって加速度的に盛り上がるとか(確かにテレビのニュースで大勢の人々がスマホ片手に駆けているのを見ると、やってみたいと思います)、そろそろ大統領選の話にみんな飽きてきたタイミングだから、なんてことも書かれていました。

なるほど。そのうちクリントンさんかトランプさんが、「うちの集会に参加したらレアなポケモンが手に入るよ」なんていって人を集めるようになるのかもしれませんね。

なんでこのゲームがこれほど流行しているのかということについては、いくつも書かれていました。

世界はなぜ「Pokémon Go」に夢中なのか、その心理学的な理由|WIRED

には、「行動、ソーシャル経験、熟達、熱中、創造性、そして達成体験」といった要因が挙げられています。
Pokémon Goが独特な(そしておそらく他に類を見ないほど病みつきになりやすい)理由は、このゲームアプリでは現実世界と相互作用するからだ。
周りの環境が、イメージや象徴の世界と二重重ねになるという特徴は、きっと人類が神話を語りだしたころからの歴史あるヴァーチャル・リアリティ体験なのでしょう。

The psychological tricks behind Pokemon Go's success|BBC

という記事でも、ポケモンGOの流行に、なつかしさやソーシャルな体験があると分析されていました。

The Psychological Pros and Cons of Pokémon Go | Psychology Today
「ポケモンGOの心理学的な長所と短所」

では、7つの長所と5つの短所が挙げられてました。

長所としては、「面白くてそれ自体がポジティブな報酬となる」「ゲームは明確に構造化されていて、一段ずつレベルアップできる」などなど。



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