続けてメモメモ。

発達障害の「できない」は 道具で「できる」ようになることも(エキサイトニュース)

発達障害のある子供は、生まれつきの脳機能の発達の影響によって、手先が不器用だったり、じっとしていられないといった特徴をもつことがあり、市販されている日用品が上手に使えないことがあります。

そうした子でも、扱える道具を考案している先生を紹介した記事でした。
そうした発達障害の子にとっての「できない」は、視力が低下した人の「見えない」と同じようなことだと安部先生は指摘します。視力が低下した人にメガネがあるように、世の中には、あまり知られていないだけで発達障害の道具の子にむけた道具がたくさんあるそう。「これまで100円ショップやホームセンターを巡って、いろいろな道具を自作してきました。でも、じつは発達障害の子ども向けに作られたものだけではなく、一般に販売されているユニバーサルデザインの商品なども困り感の解消には一役買ってくれます」
ということで、

「滑りにくい定規Qスケール15」
「鉄人倶楽部エアーなわとび」

という二つの道具が紹介されています。

「道具で苦手意識をサポートする」と聞くと、ドラえもんを連想しますね。

滑りにくい定規Qスケール15

滑りにくい定規Qスケール15」というのはこんなのでした。



両面をシリコンゴムに覆われた定規のため、滑り止め効果が非常に高いという特徴をもつようです。

この会社のウェブサイトには、こんな「道具」がたくさん掲載されていて、面白いですね。

鉄人倶楽部エアーなわとび




こっちは、「エアーなわとび」。色合い的に、よりドラえもん感が強いです。

  • ロープがついていないので、自宅でも手軽に縄跳びエクササイズが可能
  • 普通の縄跳びではできないようなエクササイズメニューも可能
  • デジタルカウンター付で、目標を決めながら楽しくエクササイズが可能

といった道具のようですね。
「いまの医学では、発達障害を完治させることはできません。そのため、たとえば手先が不器用な子がトレーニングしても、急に器用になるわけではありませんし、学習理解の遅い子が急にスピーディーに理解できるようにはなりません。こうしたことから、発達障害の子どもたちは成功体験が乏しいだけではなく、周囲からも『なんでできないの?』と叱責される機会も多く、自尊心が低いまま成長してしまうケースがよく見受けられます。しかし、ほんのちょっとした工夫が施された道具を使うことによって、子どもの『できる』を叶えることもできるんです。そうすれば、親子で『できる』『できない』の泥沼の戦いをしなくても済むということが結構あるなと感じました」
道具を工夫することで、「できる」「できた」という成功体験を重ねることが可能になります。自己肯定感が育まれると、苦手なことにももっとチャレンジしてみようと思えるかもしれません。

【追記】
同じ安倍先生を取り上げた、こんな記事が出ていました。続きかな。

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?(エキサイトニュース)

衝動的な子、力の加減ができない子の訓練になる「ボトルチップス/平和工業」




「そっと置く」感覚をトレーニングすることができるゲームだそうです。


何分進んだか“見える”時計「タイムタイマーパーソナル/アクセス インターナショナル」




こんな時計ですね。
「発達障害の子は、時計の針やデジタルの表示が分からないケースがよく見受けられます。『時間の概念』と『数字が意味すること』のイメージが結びつきません。そのため、時間の長さをとらえることが難しく、授業や遊びの時間が突然終わったという感覚になってしまうのです。そこで、おすすめなのが『タイムタイマーパーソナル』。残り時間を“赤い面積”で表示するため、時間を量で捉えることができるんです」
とのことです。

カッとなる感情をコントロールする「ストレスリリーサー/アイシン精機」




ぎゅっと握るとぐにゃっとかたちが変わるストレスリリーサーです。怒りのコントロールのために。

カオマルというのもありました。







失敗が多くて落ち込んでいる子の心を元気にする「見る目をかえる 自分をはげます かえるカード/tobiraco」

カードの片面に、例えば「気が散りやすいね」とネガティブな言葉が書いてあって、裏側には「いろんなことに興味がもてるんだね!」と書かれているなど、物事の味方をかえる「リフレーミング」ができるカードだそうです。



考案したのも安部先生とのことでした。



自分のことを表現できない、相手の話を聴けない子に「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム/tobiraco

カードを使ったトーキングゲームです。アンゲームというのがありますが、それに似てますね。