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12月, 2017の投稿を表示しています

発達障害ニュース|APD(聴覚情報処理障害)、ロボットペット他

『きこえているのにわからない APD(聴覚情報処理障害)の理解と支援』 小渕千絵、原島恒夫編著 『 きこえているのにわからない APD(聴覚情報処理障害)の理解と支援 』 小渕千絵、原島恒夫編著 APDは、聴覚検査で異常がないのに日常生活で聞き取りづらさを感じる障害。周囲がざわついていると相手の話を聞き取れない、聞き間違いが多い、聞き取ったことを記憶することが難しい――などが主な症状だ。 脳の損傷のほか、発達障害や知的障害なども関係している。聴覚障害の専門家が解説した。 ●目次 はじめに 1 章 APDとは 1 APD 研究の歴史 2 脳損傷による狭義のAPD(純粋例) 3 脳損傷がみとめられない広義のAPD 4 APD に類似した症状をもつANSD 5 内的要因と外的要因 2 章 APD疑い例にみられる症状 1 小児にみられるAPD 疑い例 2 成人にみられるAPD 疑い例 3 章 APDの評価 1 問診 2 質問紙による評価  1 諸外国で用いられている質問紙  2 日本で用いられている質問紙    (「きこえの困難さ検出用チェックリスト」を中心に)  3「 きこえの困難さ検出用チェックリスト」による評価の例 3 聴覚心理学的評価  1 聴覚心理学的評価の概要  2 代表的なAPT の内容と方法 4 生理学的評価  1 耳音響放射(Otoacoustic Emissions[OAE])  2 聴性脳幹反応(Auditory Brainstem Response[ABR])  3 聴性中間潜時反応    (Auditory Middle Latency Response[AMLR])  4 事象関連電位P300  5 鑑別に必要な評価  6 評価結果の解釈と評価の限界 4 章 関連する障害とその特性 1 発達障害とAPD  1 発達障害とは  2 各発達障害ときこえの困難について 2 精神疾患とAPD  1 統合失調症  2 うつ病  3 睡眠障害 5 章 APDへの支援 1 APD に対する支援の概要 2 環境調整  1 背景雑音の抑制  2 視覚情報の活用  3 話し手側の配慮 3 聴覚を補う手段  1 声の大きさを増大する方法  2 騒音を低減する...

うつ病関連ニュース:「rTMS療法」「ゼルダの伝説」他

最近のうつ病に関連したニュースの覚書です。 うつ病を磁気刺激で治すrTMS療法薬事承認 うつ病を磁気刺激で治す 「rTMS療法」薬事承認 反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)という、脳に外部から磁気刺激を加えることでうつの症状を緩和する治療法が、18年中には保険で治療が受けられることになるというニュースです。 うつ病患者へのrTMS療法は、磁場をパルス状に連続発生させるコイル装置を患者の頭部に近づける。磁場の働きで生じた渦電流が頭蓋骨の内部まで到達して脳神経細胞に働きかける。うつ病患者の多くは、脳の左前方領域の機能が低下し、神経細胞間で情報を伝えるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌が弱くなっている。磁場によって脳を繰り返し刺激することで、こうした神経の働きが改善されるという。 『 うつの8割に薬は無意味 』(井原裕、朝日新書) を読んでもわかるように、抗うつ剤による薬物療法が十分な効果をもたらさない患者さんも一定数いるのです。 なので、治療の選択肢が増えるのはいいことなのでしょう。 副作用が気になるところですが、 「rTMS療法では注意障害や遂行機能障害などの副作用は生じず、むしろ認知機能が治療後に改善したという報告が多い」と記事にはありました。 治療の様子の動画。 [PDF]   反復 性 経頭蓋磁気刺激法 によるうつ病治療 次のニュース うつ病だった僕を「ゼルダの伝説」が救ってくれた話 うつ病だった僕を「ゼルダの伝説」が救ってくれた話 アメリカのゲームライター、デレク・バックさんが、仕事を失ってうつ病になったけれど、「ゼルダの伝説」で回復したというストーリーです。 「リンクと冒険している間だけは息ができる、そんな感覚だった」「ゼルダはもはや僕にとってただのビデオゲームではなく、自分の感情と向き合い、折り合いをつけられる大切な世界となっていたのです」とのこと。 バックさんが言っているように、もちろん「ゼルダがうつ病を治療するわけではない」けれど、上手に退却して休養する方法の一つになりうるということですね。 不登校の子供の中にも、一日ゲームばかりしている子がいますが、これも同じことかもしれません。 さて続いては、 うつや不安に陥りにくいの...