『きこえているのにわからない APD(聴覚情報処理障害)の理解と支援』 小渕千絵、原島恒夫編著 『 きこえているのにわからない APD(聴覚情報処理障害)の理解と支援 』 小渕千絵、原島恒夫編著 APDは、聴覚検査で異常がないのに日常生活で聞き取りづらさを感じる障害。周囲がざわついていると相手の話を聞き取れない、聞き間違いが多い、聞き取ったことを記憶することが難しい――などが主な症状だ。 脳の損傷のほか、発達障害や知的障害なども関係している。聴覚障害の専門家が解説した。 ●目次 はじめに 1 章 APDとは 1 APD 研究の歴史 2 脳損傷による狭義のAPD(純粋例) 3 脳損傷がみとめられない広義のAPD 4 APD に類似した症状をもつANSD 5 内的要因と外的要因 2 章 APD疑い例にみられる症状 1 小児にみられるAPD 疑い例 2 成人にみられるAPD 疑い例 3 章 APDの評価 1 問診 2 質問紙による評価 1 諸外国で用いられている質問紙 2 日本で用いられている質問紙 (「きこえの困難さ検出用チェックリスト」を中心に) 3「 きこえの困難さ検出用チェックリスト」による評価の例 3 聴覚心理学的評価 1 聴覚心理学的評価の概要 2 代表的なAPT の内容と方法 4 生理学的評価 1 耳音響放射(Otoacoustic Emissions[OAE]) 2 聴性脳幹反応(Auditory Brainstem Response[ABR]) 3 聴性中間潜時反応 (Auditory Middle Latency Response[AMLR]) 4 事象関連電位P300 5 鑑別に必要な評価 6 評価結果の解釈と評価の限界 4 章 関連する障害とその特性 1 発達障害とAPD 1 発達障害とは 2 各発達障害ときこえの困難について 2 精神疾患とAPD 1 統合失調症 2 うつ病 3 睡眠障害 5 章 APDへの支援 1 APD に対する支援の概要 2 環境調整 1 背景雑音の抑制 2 視覚情報の活用 3 話し手側の配慮 3 聴覚を補う手段 1 声の大きさを増大する方法 2 騒音を低減する...