プレゼント・ハラスメント(ありがた迷惑)

7/21/2017

いろいろ

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先週給湯室で後輩がビールを捨てていた

という日記を読みました。

書き手の会社では、お中元やお歳暮でもらったビールを社員で分け合う風習があるそうです。

後輩の女性が、もらったビールを会社の給湯室で、プシュッと開けてはジャバジャバと流し捨てているのを目撃した先輩が書いた日記らしいのです。
「何してるの?」
「ビール捨ててるんです」
「うんそれは見て解るけど、なんで?」
「うち家でお酒飲まないんです」
後輩は笑顔でそう言いながら引き続きビールを捨てる。
「そういうのは家で捨てた方がいいんじゃないかな」
「飲みもしないもの持って帰るの重いから嫌です。電車で邪魔ですし」
「いやでもせっかく貰ったのに…」
「欲しいなんて言ってませんし、断ったのに無理矢理押し付けて来ただけじゃないですか。
しかも人が席離れてる間にどんどん数が増えてくし」
(家で晩酌しない人が若い人の机にビールを置いて行く事があります)
「捨てるくらいなら私貰うよ」
「さっき差し上げますって言ったのにいらないって言ったじゃないですか。
貰ったんだからどうするかは私が決めます。これは捨てます。
缶とビンは捨てるのにお金かかりませんし、ゴミ出しはちゃんと私が行きますよ」
後輩は終始笑顔で、いつもと変わらぬ穏やかな口調でビールをじょぼじょぼ捨て続けた。
とのことで、「先輩」や会社の上司(「おじさん」)たちは、悪意はなかったのに、この後輩はなんでニコニコしながらキレてこんなことするんだろう、という文章でした。

最初に読んだときは、(そうだな。ありがとうございまーすともらっとけば丸く収まるのに)とちょっと思ったのですが、よくよく考えると、飲みたくないのにお酒が何本も机に置かれるのって、けっこう嫌なものかもしれません。うん。一種の「アル・ハラ」ですよね。

コメント(トラックバックっていうの?)を読んでいて、「プレゼント・ハラスメント」という言葉があるのを知りました。

「贈り物」という、表立っては断りにくい、「善意の」行為なだけに、嫌な人にはものすごく負担になるということですね。

LINEで『プレゼント・ハラスメント』という漫画が公開されて話題を呼んだんだそーです。

読んでみました。

嬉しくないプレゼントをたびたび送ってくる会社の先輩に対して、断ることもできず、

「人の好意を拒むのは気が引けます・・・」

と受け取る女性の話。

で、最後はなんだかLINEのギフト?の宣伝になっておりました。

「ハラスメント」というのは、善意や好意の影にも潜んでいるのだから、できるかぎり意識しておきたいものだなと思います。

ハラスメントには、32種類あるんだそうですよ()。

セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラといった言葉はよく聞きますが、

「ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)」=血液型による嫌がらせ

「テクノロジーハラスメント(テクハラ)」=テクノロジーに詳しい人が、そうでない人に対する嫌がらせ

ゼクシャルハラスメント(ゼグハラ)」=女性が男性に対して結婚を迫ることで心理的負担を与えるいやがらせ(部屋に結婚雑誌「ゼクシィ」を置いて結婚したいことをアピールすることに由来)

なんていうのも、命名されているようです。

うーむ。

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